2009年3月17日

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク)は、2009年9月の秋学期より、学部課程に国際ビジネス学科(BSIB: Bachelor of Science in International Business)を新設します。グローバルなビジネス環境で活躍できる人材を育てるため、会計やファイナンスといった実務面の学習だけでなく、実践的カリキュラムの充実を通して多言語・多文化環境に総合的に対応できる能力をもった学生の養成を目指しているのが特徴です。

国際ビジネス学科は、経済・社会・文化面での一般知識の習得は無論のこと、業種業界を越えて活用しうるビジネススキルや、国境をまたいだビジネスに不可欠なコミュニケーション能力の獲得という、グローバル時代に求められている人材ニーズに応えるべく創設されました。多言語・多文化というマルチナショナル・ビジネス環境下での、効率的かつ効果的なマネジメントスキルを備えた卒業生を、世に送り出すことを目的としています。

まず語学力はもっとも基礎的なスキルのひとつであり、国際ビジネス学科の学生は英語を含めた最低2ヶ国語以上の習得が課せられます。英語だけしか話せない学生は、4学期間にわたり、テンプルジャパンで提供するアジア言語(日本語・韓国語・中国語)のうち1つが必修となります。日本人学生の場合は入学時点で一定の英語力 (TOEFL525点以上) を有することが前提なので、習得義務は免除されますが、選択科目として韓国語・中国語を履修することもできます。

また、個別業界や個々の企業の経営というミクロレベルの学習だけでなく、広くビジネス全般に影響を及ぼす地政学的な要因をマクロレベルで理解することも重要です。このため、地理学や国際政治学などが必修になるほか、マクロ経済学や国際貿易論、国際企業ファイナンス論なども幅広く学びます。

さらに、実践的な要素も重視し、学生は最低1学期間(約3ヶ月)にわたって週10時間以上を、インターンシップ(企業研修)またはケーススタディ・業界分析・ビジネスプラン作成など教室外での実習プログラムに費やすことが求められます。テンプルジャパンの特徴のひとつが、卒業単位として認められるこの長期インターンシップであり、他にもコミュニケーション学科、国際関係学科などで必修となっています。これまでの研修生派遣の実績とネットワークを活かし、国際ビジネス学科においても意義ある企業研修・実習が可能になる見込みです。

テンプルジャパンの学部課程では学生数を順調に増やしているが、中でも外国人学生の伸びが顕著です。卒業後も日本でそのまま就職を希望する外国人学生は増えており、日本企業の経営やビジネス慣習について学びたいという要望は強まっています。また日本人学生には外資系および広く国際展開する日本企業への就職を視野に、マルチカルチャーな環境でのビジネスを学びたいという強いニーズがあります。

テンプルジャパンでは、2007年にビジネスマネジメント学科を開設しましたが、今回の国際ビジネス学科は、語学の必修化やインターン・実習プログラムの充実化を盛り込み、上記のようなニーズに対して、より適切に応えられる内容に改変したものです。2009年秋以降、ビジネスマネジメント学科の新規募集は行いませんが、同学科の在学生は卒業まで在籍、または国際ビジネス学科へ編入することも可能となります。