テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、台湾の国立台北大学(NTPU)と学術連携に関する交流協定を締結しました。交流協定の調印式は5月29日、NTPUから薛富井 校長をはじめとする呉泰熙 国際事務所国際長と劉崇堅 国家通信伝播委員会委員による使節団をTUJ麻布校舎に迎えて行われました。

協定の主な目的は、TUJとNTPUが学術連携を通じて教育課程や共同研究、文化交流をはじめ、幅広い教育事業を探求、実施、促進していくことです。

今後実施が予定される連携事業:

  1. 教職員の交流
  2. 学生の交流
  3. 共同研究
  4. 連携協力事業のための外部資金の確保
  5. その他、共同企画による教育・文化事業
写真:左から: 国立台北大学 薛富井校長、TUJブルース・ストロナク学長
左から: 国立台北大学 薛富井校長、TUJブルース・ストロナク学長

NTPUは米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのテンプル大学本校と2010年4月に協力協定を締結し、学生・教職員の交流、テンプル大学本校にて行われる夏のワークショップや複数学部と共同で3+2デュアルディグリー・プログラム(合計5年で学士号と修士号を取得する制度)などを展開しています。NTPUとTUJの連携は双方にとって意義あるもので、NTPUは日本や他のアジア地域での高等教育機関と戦略的連携を拡大しており、またTUJはテンプル大学本校にとってアジアのハブ機能を果たすものです。

薛校長と呉国際事務所長のコメント – 日本と台湾の高等教育機関の国際化、グローバル化の進捗について

薛校長:

日本は高等教育のグローバル化を懸命に推進していると理解しており、それは台湾でも同じです。私たちNTPUでは、近年アジア太平洋地域の大学との連携に力を入れています。私たちは日本の大学と良い関係を築いてきており、(グローバル化推進に)非常に積極的にかかわっていることに好印象を持っています。私たちの大学間連携の焦点は、1)共同研究と 2)教員・学生交流です。共同研究を充実させることで、世界の大学ランキングで高位に就くこと、また、学術業績を向上させることを目指しています。教員・学生交流については、学生に海外へ出かけて、学業、ボランティア、インターンシップを通じて国際経験を得ることを奨励しています。2016年までにNTPU在学中に3人に1人の学生がなんらかの国際経験を積むことを目指しています。”

呉国際事務所長:

世界の140近い大学と連携しており、日本は台湾の学生にとって今なお人気の高い留学先の一つです。校長が申しあげた通り、アジア太平洋地域での学生交流は私たちの現在の焦点です。毎年、海外から70~80名の学生を迎え、本学からは60~70名の学生を海外に送り出しています。夏のプログラムでは、昨年142名の学生を海外に送り出し、今年は250名、また来年は350~400名にその数を増やしたいと考えています。”

国立台北大学(NTPU)について

台湾省立行政専科学校として1949年に設立され、2000年に国立中興大学法商学院から改組され現在のNTPUとなりました。新北市に拠点を置き、NTPUは法律、ビジネス、行政、社会科学の分野で、指導的立場の人材の輩出に貢献し続けています。中華民国(台湾)中央銀行総裁 彭淮南氏、オーロラグループ会長 陳永泰氏はじめ、各界で本学の卒業生が活躍しています。

TUJブルース・ストロナク学長のコメント

TUJは先ごろ複数の日本の大学と交流協定を締結し、本学学生に日本で受けられる教育機会の幅を拡大し、日本の高等教育機関の国際化を支援するという私たちの使命完遂の一貫としてきました。NTPUとの新たな連携は双方の目的を適切に拡張するものであり、TUJと日本の連携機関の学生はNTPUの提供する教育の恩恵にあずかることができ、また、NTPUの学生には日本で英語ベースの学習機会を与えることとなります。さらに、この連携によりTUJはテンプル大学全体としてのアジアにおける国際化戦略の中心としての役割を強化することになります。”