写真:クレスト

米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに本校を置くテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ/東京都港区/学長ブルース・ストロナク)のロースクールおよび日本弁護士連合会(日弁連/東京都千代田区/会長 村越進)は、このたび日弁連の登録会員弁護士向け初の英語研修ビデオ制作を監修しました。ビデオは4分野、12本の専門性の高い内容構成で、7月中旬よりeラーニング連続講座として日弁連会員限定サイトで配信されています。

背景には、ビジネス、民事、家事等分野を問わず、国際的な紛争の増加に伴い、よりグローバルな対応を求められる司法の現場のニーズに応えるため、日弁連が昨年夏にこの英語研修ビデオ制作を企画してTUJに依頼しました。これを受け、TUJロースクールのフィンバー・マッカーシー プログラム・ディレクターとティナ・サンデス ロースクール特任教授(米国弁護士)および日弁連が監修にあたり、株式会社共同テレビジョン(東京都中央区/代表取締役社長 山田良明)が制作、TUJの学生も4名出演に協力しました。

ビデオは日弁連の企画により、「国際会議への参加」、「法律相談とアドバイス」、「効果的な弁護士活動」、「海外企業に対する法律業務」の4分野で構成され、それぞれ3つの場面を想定した英語による対話のみならず、文化的背景も考慮した対応の仕方が盛り込まれています。今年開講20周年を迎えたTUJロースクールの国際法曹界における経験とノウハウが凝縮された内容となっています。

米国本校のロースクールは1895年設立の歴史と伝統を誇り、法廷弁論やリーガルリサーチアンドライティングの分野では、全米トップクラスにランクされています。TUJのロースクールは1994年に開講され、LL.M.(法学修士号)をはじめとするさまざまな法学プログラムが受講できる日本で唯一ABA(米国法曹協会)認定の通年・通学型のアメリカン・ロースクールとして、300人を超える卒業生を送り出しており、その多くがプロの法曹人として幅広い分野で活躍しています。LL.M.学位取得プログラム以外にも、学位取得を目的としない修了証書コースや聴講など、日本の法曹界や企業法務部門のさまざまなニーズに応えるプログラムを提供しています。

英語研修ビデオについて

概要

正式名称:
eラーニング連続講座「English for lawyers~世界に通じる弁護士になろう~」
企画:
日本弁護士連合会
監修:
テンプル大学ジャパンキャンパス・日本弁護士連合会
制作:
共同テレビジョン

※ビデオは日弁連の会員限定サイトでのみ配信中。

タイトルリスト

会話1:国際会議でのネットワーキング-海外の弁護士とつながる(テーマ:家族法)

  • シーン1:自己紹介・日常会話をする
  • シーン2:講師に質問する
  • シーン3:会議後に情報交換をする

会話2:ミーティング-外国人弁護士に外国の法律を尋ねる(テーマ:家族法)

  • シーン1:外国の離婚手続について質問する
  • シーン2:外国の養育費について質問する
  • シーン3:日本の離婚手続について説明する

会話3:法律相談-外国人依頼者の法律相談を受ける(テーマ:労働法)

  • シーン1:日本の労働法について説明をする
  • シーン2:不当解雇についてアドバイスをする
  • シーン3:訴訟の進捗状況を報告し,今後の対応を協議する

会話4:電話会議-海外の企業と打ち合わせる(テーマ:販売店契約)

  • シーン1:取引先の契約違反について法律相談を受ける
  • シーン2:競合禁止特約違反についてビデオ会議をする
  • シーン3:訴訟の進捗状況に関して電話会議をする