2017年の夏も同様のプログラムを開催します。詳しくは下記ニュースをご覧ください。
テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク、以下TUJ)では、この夏も小中高生向けの英語のサマープログラムを開催し、すべてのプログラムの合計で過去最多の300人を超える参加者をキャンパスに迎えました。
3日間で英語へのやる気の「スイッチが入った」
昨年より開講した「中学1年生向けサマープログラム」は、8月5日~7日の3日間、北海道、山形、兵庫など全国各地から集まった71名の中1生が5クラスに分かれて、各クラスそれぞれ英語のネイティブスピーカーの講師と2名のTUJ学生アシスタント(TA)のもと「楽しく、かつ少しアカデミックな授業」で異文化体験と英語力アップに挑戦しました。担当講師の一人、ケビン・ガッフニーは、「大学レベルの指導スタイルでも生徒たちがすぐに環境に慣れてくれ、彼らがどんどん進んでイニシアティブを取ってくれました」と驚きの声を表し、「東京23区をパズルにしてクイズにして答えたり、カードの設問に沿って世界の国々の特徴を学んだり、アメリカの映画を題材に話し合ったり…生徒たちも、私も大いに楽しむことができました」とコメントしています。
最終日に行われた修了式では、AEPディレクター水沼恵美子より「みなさん、成長しましたね。目の輝きが変わりました。サマープログラムを通じて、よく聴けば英語ってわかるんだなと感じていただけたかと思います」と、参加者の成長を実感するメッセージがありました。今回TAを務めた一人、ニューヨーク出身で日本語専攻のオミニス・フェイソンは、「最初はみんなとても静かだったけれど、徐々に変わっていった。(私の予想に反して)みんなだんだん声を出すようになったし、最初は男女別々だったのが少しずつ慣れて交流していたのも良かった」と感想を語っています。
参加した若月駿亮君(函館ラサール中)の母優子さんによると、3日間のプログラムで駿亮君に「スイッチが入った」とのこと。小学校はインターナショナルスクールに通っていた駿亮君ですが、中学受験ですっかり英語への関心や意欲を失くしていました。中学の先生には「中一ギャップ」ではと言われていたところ、海外駐在中の父がこのプログラムを見つけて参加を勧めたそうです。駿亮君は最初宿題や英作文を嫌がっていたものの、2日目の夜には「短すぎた。5日くらいあればいいのに」と、3日間でみるみる英語へのやる気を取り戻したそうです。駿亮君は、「3日目にはテーマを与えられてグループでプレゼンテーションをしました。僕たちは『日本とアメリカの衣服』の違いについて、浴衣と着物の説明をしました。練習が短く、グループ発表の前に先生ともっとコミュニケーションをとれればよかったと思います。ロディ先生が教えてくれた”チキンダンス”も楽しかった」と笑顔で感想を話してくれました。
ハリウッド目指す未来のグローバル作曲家も参加!
今年が初めてとなる「夏休み限定・高校生のための英語を英語で学ぶスキルアップ講座」は8月11日〜15日の5日間にわたり開催され、55名の高校生が参加しました。最初の3日間は英語圏の高校や大学の授業で使われるアカデミック英語の基礎を学び、後半の2日間は参加者それぞれが自分の目標や嗜好に合わせ、プレゼンテーションとTOEFL対策のいずれかを選択しました。他のサマープログラムとは異なり、コミュニケーション中心ではなく、敢えてアカデミック英語の基本である「読む」、「聞く」、「書く」、「話す」の4技能の強化を目標として掲げ、参加者は総合的かつ実践的な英語を学びました。
参加者の一人、中島直樹君(東大附属高3年)は参加の理由を「将来ハリウッド映画の作曲を手掛ける音楽家を目指しているから」と語ってくれました。ハリウッドを目指すなら、まずは英語のブラッシュアップという目的意識から参加した中島君、「最初の2日間は先生の話をきちんと聞き取れるか不安で、会話もあまり積極的にできませんでした。でも、3日目くらいから慣れてきて、最後には文法が正しいかどうかわからないながらも話せるようになってきた」とのことです。
中島君は、3歳から習ったピアノを「最初は好きじゃなかった」と言いつつも続けて幼稚園の頃には作曲を始め、小学3年生の時に映画”スターウォーズ”に感動したのをきっかけに、コンピューター音楽を作曲するようになったそうです。中学では音大の先生に自分の作った曲をみてもらい、高校一年の時にはNHK大河ドラマのテーマ曲を作曲したこともあるプロデューサーに師事、音楽の幅をますます広げていきました。
なぜハリウッド?の問いには、「(日本映画と比べ)予算規模の違い、そしてハリウッドの伝統が魅力。日本の映画は家族愛を描いたものが多いのに対し、ハリウッドは壮大なSFモノなど、音楽にしても最近のオーディエンスにはロック調も響く」からと答えてくれました。将来は「(トムクルーズ主演、渡辺謙がタイトルロールを演じた)『ラストサムライ』のような映画に関わりたい」と夢は膨らみます。
「将来的にはグローバルに活躍したい」と英語を道具の一つとして磨きながら、世界共通言語である「音楽」のフィールドへ 踏み出そうとする”ハリウッド作曲家”の卵、中島君の可能性は無限大です。
英語以外も勉強になった、友達もたくさんできた
TUJの学生TAで、心理学を専攻している中国・大連出身のヤナン・シェンを囲んで写真撮影に応じてくれたのは、このプログラムを通じて知り合った仲良し三人組。木村ももさん(日大第一高校1年)は、「大学はTUJが第一志望!日本の授業は受け身、アメリカではどんどん発言するスタイルで話す機会をたくさん作ってくれるのがいい」との感想。将来の夢は「カッコイイ大使館職員になりたい」そうです。田中めぐみさん(桐蔭学園高2年)は、「TUJのMBA卒の父から勧められて今回参加。友達がたくさんできたし、ジェリー・ブッシュ先生もジェスチャーで単語を説明してくれてわかりやすかった。英語だけでなく、面接の練習など知識もついた」そうで、将来の夢は「外資系企業で働いて、フランスに住むこと」だそうです。守矢優衣さん(恵泉女学園高3年)は、「以前オープンキャンパスに来たのと母からの勧めで参加。講座ではとにかく発表、しゃべる、ディスカッション。マーケティング、年金制度についてなど勉強になった」と言い、将来は「TUJも選択肢のひとつ(笑)。そして留学を目指したい。教育、舞踊に興味がある」と語ってくれました。
TUJではこのほか、英語で大学レベルの授業を受ける「高校生のためのTUJサマーカレッジ(高校2・3年生対象)」、毎年好評で港区・TUJ連携協力事業でもある人気講座「日本でできる中学生の国内留学プログラム(中学2・3年対象)」、「日本でできる小学生の国内留学プログラム(小学5・6年対象)」を開催しました。また、例年に引き続き、小平高等学校の「イングリッシュ・イマージョン・キャンプ」、武蔵大学・高等学校の「イングリッシュ・サマースクール」、東北公益文科大学の「TUJイングリッシュ・サマースクール」のプログラム開発もTUJが担当しています。