テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク/TUJ)は6月4日(日)、港区の品川プリンスホテルにて卒業式を挙行しました。当日は、テンプル大学総長リチャード・イングラートをはじめ、米国本校使節団や、米国大使館臨時代理大使のジェイソン・ハイランド氏が参列、世界約60カ国からさまざまな文化的背景を持つ学生が集う「多様性の海」のような学び舎から巣立つ卒業生たちを祝福しました。
この式典は、去る5月11日に行われたテンプル大学本校(米国ペンシルベニア州フィラデルフィア)の第130回卒業式の一環として開催されました。米国の大学では、一般に入学時期が年複数回(TUJは5月、8月、1月の年三回)あり、日本の学校でいう「入学式」の慣行はありません。米国式では、5月~6月頃に行われる卒業式は「開始、始まり」を意味する”Commencement”と呼ばれ、社会への旅立ちを盛大に祝います。日本の一般的な3月卒業と時期が異なるTUJの学生は、就活においてさまざまな調整と努力を重ね、この卒業式を迎えます。
2017年度の卒業生数はテンプル大学全体として9,500人以上という過去最大記録を更新し、その出身国・地域は世界86カ国、米国内45の州とワシントンDC、プエルトリコにわたります。そのうち日本校では、大学学部(準学士・学士)、大学院(修士、博士)合わせて277人が卒業証書を手にしました。
基調講演に立ったハイランド米国大使館臨時代理大使は、外交官としての経験を振り返り、「どんな職業に就こうとも、皆さんには外国語と文化についてこれからも学び続けることをお勧めします。加えて、人と人とのネットワークを大切にして、ぜひ注力していただきたい。時間をかけて繋がりを作り、それを価値あるものと位置づけ、繋がり続けてください」とはなむけの言葉を贈りました。
式典では、学部と大学院課程をそれぞれ代表して米国出身のダニエル・ハートさん(理学士号)と東京都出身のイェン恵さん(法学修士号)がスピーチを行い、大学生活を振り返るとともに、将来へ向けての抱負や、家族や同級生への感謝と労いの気持ちを語りました。
テンプル大学ジャパンキャンパス2017年度卒業生(277名)
- 準学士 8名
- 学士 183名
- 法学修士 26名
- 経営学修士 14名
- 教育学英語教授法修士 38名
- 教育学博士 8名
当日の模様はインターネットライブ中継により、世界各地から視聴できるよう動画配信が行われました。
テンプル大学は1884年創立の米国州立総合大学で、「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」世界大学ランキング2016-2017では301~350位のグループに選ばれました(※)。
1982年に東京に設立されたTUJは、今年35周年を迎えます。日本で唯一の4年制米国大学として、幅広く各方面において即戦力となりうるグローバル人材の育成に注力しています。
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- 2017年 卒業式ウェブサイト
- 卒業生スピーチの全文
- 卒業式の映像