夢の仕事を追い求めることは、卒業後の最大のチャレンジになりうるもので、それゆえに成功を手にした卒業生たちの生の声は、学生がこれからキャリアを作っていくにあたっての励みとなります。毎年開催されているLife After TUJイベントでは、学生の就活のための有益なヒントが提供されています。テンプル大学フィラデルフィア本校から来た留学生でジャーナリズム専攻の3年生、ジェイダ・デイビスさんがレポートします。
(文、写真)ジェイダ・デイビス(学生ライター)
(翻訳:TUJ広報・マーケティングサポート部)
10月18日、私はTUJの卒業生が卒業後のキャリアの中で成功を手にしたことについて語る、Life After TUJイベントに出席しました。日本で働くことに興味を持っているので、日本やその他の国で成功を手にした先輩の話が聞けてとても参考になりました。
パネリストに名を連ねた卒業生は、チェルシー・クラークさん(アジア研究学科2013年卒)、小山大貴さん(国際関係学科2013年卒)、宮田由香さん(アジア研究学科2007年卒)、メイ・シルヴェスターさん(国際ビジネス学科2016年卒)、そしてジョエル・テイさん(国際ビジネス学科2014年卒)の5名です。国際ビジネス学科(IBS)ディレクターで今回のイベントを企画した教授ウィリアム・スウィントンによると、例年TUJの教授やビジネスの専門家をモデレーターとしてきたフォーマットを今年は一味変えて、IBSの現役学生モハメド・エルワギーさんがイベントのモデレーターを務めました。
パネリストそれぞれが、日本や世界のどこかで成功を手にした先輩たちです。クラークさんはゼオン株式会社の数少ない外国人従業員の一人として日本の職場に溶け込むことに成功しています。テイさんはシンガポールに帰国後、コンサルティングの仕事に就きました。最近日本に戻り、M&Aアドバイザリー企業のフロンティア・マネジメントで働いています。小山さんは東京でIT関連会社に数年勤めたのち、プログラミングとゲームデザインを手掛けるシュタインズ株式会社を起業しています。
今年は、学生とパネリストは「スピード・ネットワーキング」に参加しました。スピード・ネットワーキングでは、学生が少人数のグループに分けられ卒業生の1人に5分間の質問をします。そして、5分経過したらグループを入れ替て同じことを続けます。TUJを最近卒業した学生も数名参加しました。このスピード・ネットワーキングで私も卒業生から有益な情報をたくさん集めることができました。
「自分が何をしたいか見つけるために、できるだけ多くのインターンシップをするべきです」と、AIGでプログラムマネージャーを務めるパネリストのシルベスターさんは語ります。彼女は、インターンシップを通じて人脈を構築する重要性を強調しました。それは卒業後の職探しにつながる、本当に良い情報交換の機会になったそうです。そして、学部生にとって自分に合った仕事を見つけるための機会も与えてくれるものだからです。
「意味のないルールに囚われず、各従業員が最も生産性のある方法で働く会社であり続けたいと思っています」とシュタインズ株式会社の創業者である小山さんは語りました。小山さんは、都内にあるITベンチャー企業でプログラマーとして働いたのち、モバイルゲーム事業のディレクターとして2年間で4つのサービスを立ち上げました。その後、インターネットサービスの提供を主に手がけるシュタインズを創業し、現在はオンラインデーティングサービスとモバイルゲームを主な事業としています。リスクを恐れずに挑戦を続けたことで、今、会社が順調に成長していると彼は話します。
(学生ライター) ジェイダ・デイビス
テンプル大学フィラデルフィア本校からTUJに短期留学中のジャーナリズム専攻3年生。熱心な読者家で、意欲溢れる編集者。米国では3匹のジャックラッセルテリアと遊んだり、テニスをしたり、変わった仕事をして余暇を過ごします。