テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)国際関係学科3年生のジョン・ザラスです。他の多くの外国人学生と同じように、私も卒業後、日本に留まりたいと思っています。その実現に向け、将来に役立つ有益な情報をできる限り得るためには、なるべく多くの人とつながるネットワーキングの機会を持つに越したことはありません。
毎年開催されている「Life After TUJ」イベントの最大の売りは「つながり」です。このイベントでは卒業生が発表者となり、卒業後の人生における困難の乗り越え方など、学生からの疑問や質問に答えます。私たち学生にとっては、将来の成功に役立つ職業上のつながりと強力なネットワークを築くよい機会になっています。
今年は、パネリストとしてチャリス・チアさん(国際関係学科2017年卒、上野トランステック海外事業部所属)、マイケル・ホストさん(国際ビジネス学科2013年卒、Logistics Plus勤務、物流スペシャリスト)、伊藤笙子さん(国際関係学科2016年卒、ゼネラル・エレクトリック勤務、オペレーショナルスペシャリスト)、ルチ・ジュネジャさん(経済学科2016年卒、ジョンソン・エンド・ジョンソン勤務、マーケティングスペシャリスト)、ピーター・シュワルツさん(国際ビジネス学科2015年卒、コメルツ銀行所属、アソシエイト)の5人が参加しました。
卒業年度の異なる多様な職種の卒業生が、これから卒業していく学生たちに幅広い視点を与えてくれました。イベントでは、まずパネルディスカッションで、それぞれの卒業生による自己紹介と、参加学生からの質問への応答が行われました。ディスカッションで取り上げられたトピックの一部を以下に紹介します:
Q)どの程度の日本語能力が必要ですか?
A)日本語能力が必要とされない求人もありますが、やはり日本ではほとんどの仕事で一定レベルの日本語能力が要求されます。ですが、努力する姿は大いに認められ、とてもポジティブな態度と受け取られます。
Q)卒業後、一度母国に帰ってから日本に戻ってきたほうがいいのでしょうか?
A)あまり良い考えではありません。多くの環境変化がありますし、母国で現状に甘んじてしまうリスクもあります。
Q)TUJ在学中に必要な就職に向けての大きな決断はありますか?
A)ある程度の妥協は必要です。というのもいま自分が興味があることが必ずしも実際に仕事として楽しめるかどうかはわからないからです。好きではないと思われる仕事でも申し込んでみるべきです。
アドバイスの要点は、卒業生とのつながりを大切にすることであり、さらに重要なのは大学就職部とのつながりを保つことです。
パネルディスカッションの後は、さらに3人の卒業生と人材紹介企業エイペックスの社員の方がゲストとして参加し、少人数のグループに分かれて学生が各卒業生と顔を合わせる「スピード・ネットワーキング」セッションが行われました。セッション中は、パネリストがさらに一般的な質問に答えて、つながりのきっかけ作りの役割を果たしてくれました。学生にとっては卒業生と知り合う機会であり、また、就職のチャンスにつながるかもしれないエイペックスの社員の方とも知り合うチャンスとなりました。
卒業生と参加学生は皆、イベントは非常になごやかで楽しいものだったと口を揃えて語っていました。特に「スピード・ネットワーキング」セッションとその後の懇親会は、遠慮がちな学生にとってもつながりを築くよい機会となりました。やはり、Life After TUJは、卒業までまだしばらく時間のある学生にとっても参加に値する、本当にすばらしいイベントだと感じました。 将来への懸け橋を築き始めるのは早ければ早いほどよいと思います。
(文・写真)学生ライター ジョン・ザラス
ジョン・ザラスは世界を深く理解してよりよくするために、現在、TUJで国際関係を学んでいます。 英語、ハンガリー語を話し、また日本語も勉強中です。得意料理はチキン餃子 😉
(翻訳編集)広報・マーケティングサポート部