前列左から:小山田 みやび、 日部八重子、ティナ・サンデス、 スチュワートボックス 英舞
後列左から:越智日和、羽鳥 世将、 ヨルダンチョ・セクロフスキ、小森谷 凜緒
テンプル大学ジャパンキャンパス(以下TUJ)、昭和女子大学(以下 SWU)、そしてブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和(以下BST)はそれぞれアメリカ、日本、イギリスの特色豊かな教育を展開しています。TUJが2019年の8月、東京・世田谷の新校舎に移転以来、この3校が同敷地内に共存することとなり、ひとつの教育機関の枠組みを超え、それぞれの国籍や文化を通して学生たちにスパーグローバルキャンパスを提供しています。TUJが新校舎に移転以来、3校は様々な形式でそれぞれ交流を重ねてきましたが、この度、初の3校共催のシンポジウムが実現しました。開催まで多くの時間をかけて、学生、生徒、教職員が協働して準備を重ねてきたこのイベント当日の模様を、TUJ学生レポーターの福田駿也さん(国際ビジネス学科3年)が報告してくれました。
(文:TUJ国際ビジネス学科3年 福田駿也)
TUJ、昭和女子大学 、BSTの 3 校は、「日本の未来、世界の未来-グローバル社会に生きる責任」をテーマに7月10日、シンポジウムを開催しました。各校の代表者によるディスカッション形式で行われ、英語と日本語の両言語で進行しました。代表で参加した学生は母国語が日本語の学生や英語の学生、海外での生活が長い学生もいれば国籍も異なるなど様々なバックグラウンドを持っています。また年齢も高校 3 年生から大学 4 年生までと幅広く、ダイバーシティーに富んだメンバー構成でした。また、昭和女子大コスモス・ホールをメイン会場に、同大オーロラ・ホール、TUJ学生ラウンジの3つの会場はリアルタイムで繋がれ、会場参加者と合わせてオンラインで一般参加者も視聴しました。
TUJで行われた分科会/セッションでは「多文化への不寛容はどのようにしたら克服できるのか」をテーマに、各校を代表して5名の学生、生徒が意見を交換。「自分と違う文化への恐怖を感じるか」や「個性を保ちながらインクルーシブなグローバルコミュニティーの一員になるにはどうするべきか」などの質問が投げかけられました。各々が自分のバックグラウンドや大学で学んだ知識などを駆使し、質問を歴史的背景、日本の地形、経済成長の過程や現在の状況などの様々な角度から切り取りました。昭和女子大学付属昭和高校 3 年小森谷凜緒さんは「グローバル化は必ずしも個性を失うということではない」と語り、TUJ 3 年 羽鳥 世将さんは「まずは聞いてみる姿勢が大切であり、もし他文化を受け入れられないことがあっても、決してその文化を傷つけてはいけない」と話しました。 また、BST スチュワートボックス 英舞さんは「日本では他文化への意識に変化は起きているが、行動にはまだ移せていない」などと語り、活発に意見を交換する場面がありました。
イベント終了後、昭和女子大学 4 年 小山田 みやびさんは「準備に時間がかかり、大変な側面もあったが非常に充実したディスカッションになったと思う」、昭和女子大学 4年越智 日和さんは「以前からも交流はあったが、グローバルさを実現しているこの3校が、もっと合同で何かできることがあると思った」など、すがすがしい表情で語ってくれました。
イベントの最後に登壇したマシュー・ウィルソン学長は、グローバルキャンパスの3校のコラボレーションの利点を語り、「今日のトピックは未来の日本が直面する課題でもあります。このようなシンポジウムが人々の視野を広げ、見方を変え、スキルや相互の尊重、異文化の交流を更に促進させることを願います」と、TUJを含めた3校のこれからの日本で果たす重要な役割について語りました。
今回学生レポーターとしてイベントに参加し、テーマにある「日本の未来、世界の未来」を感じることができました。日米英の年齢も国籍も異なる、高校生と大学生が議論を重ねる姿は、これからの世界のあり方を反映していると思います。自分も世界をリードする人材にさらに成長しようと決意を固めて会場を後にしました。
参加者
学生・生徒
小山田 みやび 昭和女子大学 4年生
越智 日和 昭和女子大学 4年生
羽鳥 世将 TUJ 3年生
小森谷 凜緒 昭和女子大学付属昭和高校 3年
スチュワートボックス 英舞 ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和 高3生
TUJ教員・ファシリテーター
ティナ サンデス, TUJロースクール ディレクター、准教授
日部八重子、TUJ非常勤講師
ヨルダンチョ・セクロフスキ、TUJ非常勤講師
TUJ学生レポーター:福田駿也(ふくだ・しゅんや)
国際ビジネス学科/情報工学副専攻3年、学生レポーターとしてTUJの様々を取材する