テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)でライティングを教えていた松野まい先生が、2021 年8 月 21 日に亡くなられました。松野先生は教員および研究者として熱心に活動され、TUJ の一員としてまわりから尊敬され、親しまれていました。2004 年から TUJ の教壇に立ち大学学部課程 1 年生向けライティングおよび条件付き入学(ブリッジプログラム)学生の指導を通して、多くの TUJ の学生の人生に影響を与えました。

松野先生は、1995 年に慶應義塾大学で人文学学士号を取得し、2004 年にはテンプル大学から教育学修士号、2017 年には国際基教大学(ICU)から英語教育学博士号を授与されています。また、翻訳家としても 25 年にもわたる経験を有しており、このほど化学およびメカトロニクス分野の特許翻訳家の資格も取得していました。

松野先生は、TUJ コミュニティーの多くのメンバーに多大な影響を与えました。そのうちの何人かより、先生について以下のようにご回想いただいています。

「松野先生は、常に熱意を持って指導されていました。共感力があり、親身で、スキルのある教員であったと、彼女のことを非常に高く評価する学生たちからの声を聞いております。彼女はいつでも、1 年生向けライティングプログラムの教員に対して、惜しみなく時間をとって知識を共有してくださいました。このように高いプロ意識と学生の成功に貢献する姿を見せていた彼女は、私たち全員にとってお手本でした」

ソンヒー・アン
准教授
大学 1 年生向けライティングプログラムディレクター

「教室こそ、彼女が最も輝く場でした。彼女は情熱があり、意欲があり、また周囲から意欲を引き出せる教員でした。アカデミックライティング(学術的文章)の技術に関して、細かな点も見逃さない見識をお持ちで、彼女は、学ぶこと、自らを高めることを、決してやめませんでした」


永井 真理子
上級准教授、創作・日本文学
学術研究担当ディレクター

「松野先生は極めて才能豊かな女性で、私が1年生向けライティングプログラムの責任者を務めていた間、一緒に働く機会のあった教員の中で最も献身的だった教員のお1人でした」


アダ・アンヘル博士
准教授、心理学
ライティング・ディレクター

松野先生の突然のご訃報に、TUJ学生や教職員一同深く驚き悲しんでおります。先生との思い出は各々の記憶の中で今後もなくなることはありません。本学より、ご家族、ご友人、そして松野先生の面識を得る機会のあったあらゆる方々に向けて、心よりお悔やみを申し上げます。