授業中、日本語でコミュニケーションをする明治大学の学生とTUJの学生。
2024年10月7日、明治大学(東京都/学長:上野正雄)の学生10名がテンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)の「Japanese Oral Intensive I」の授業に参加しました。このような形でのコラボレーションは初めての試みです。参加した明治大学の学生には、日本語が流ちょうな留学生3名も含まれていました。明治大学の学生たちは、日本語教育などの専門分野を学んでいます。
明治大学と米国テンプル大学はデュアルディグリー(DBMD)の大学間協定を2008年に結んでおり、明治大学とTUJの間でも2014年より単位互換プログラムが開始されました。毎学期、それぞれの大学の学生が相手校で授業を受け、単位を取得しています。
TUJの「Japanese Oral Intensive I」は、日本語を約2学期学んだ学生向けの授業です。今年度は20名の学生が受講しており、そのうち12名がアメリカ出身。今回の特別セッションは、TUJの市村佳子准教授と明治大学の山田亨准教授の協力によりコーディネートされ、「Show and Tell」をテーマに、学生たちが自分の好きな物やことを日本語で紹介するという内容です。学生の多くは、アニメやゲーム、音楽などの日本のポップカルチャーに魅了され、日本語と文化に浸るために来日したと話していました。
今回の企画の背景として市村先生は「明治大学の授業を受講するには非常に高い日本語能力が求められます。一方で、TUJは100%英語のキャンパスなので日本語は必須ではありません。この活動を通し国際交流に関心のある両学のより多くの学生が交流できることを期待していますし、今後もこのような取り組みを続けていきたいです」と話します。
冒頭、TUJのウィルソン学長は、英語と日本語の両方で挨拶をし、自身のバイリンガルスキルを披露。「言語を学ぶ際、間違いを恐れてはいけません。私が19歳のとき、日本語を勉強していて、『人間(Ningen)』と言うべきところを『にんじん(Ninjin、ニンジン)』と言ってしまいました。このようなミスを通じて成長していくものです」と、学生たちを励ましました。
TUJ国際ビジネス学専攻のマギー・ニューカムさんは、授業開始の際、日本語による挨拶を緊張しながら行いました。授業の感想として、「日本人のネイティブスピーカーと話せるのはとても刺激的でした。普段はなかなかできないこと。アイスブレーカーをはさんだおかげで、コミュニケーションがとりやすくなり、とても楽しかったです。たこ焼きやアイドル、K-popについて話し、単語のサポートをし合いました。私は高校で2年間日本語を学び、アイダホからTUJに直接来ました、日本にあこがれがあります」と話してくれました。
カーネギーメロン大学からTUJに留学中の機械工学専攻、クエンティン・カーソンさんは日本の工学、特にロボット工学に魅了されて、副専攻に日本語を選択し、秋に来日。「明治大学の学生たちとの交流は素晴らしい機会でした。ネイティブの日本人と話すと緊張することもありますが、自信をつける良いきっかけとなりました。友達もできて、メールを交換し、日本語の練習を手伝ってくれると言ってくれて。それに、明治大学のラクロスの試合にも招待してくれて、観戦が楽しみです」。
参加した明治大学の学生たちも、「温かい雰囲気で迎えられ、授業が全て日本語で行われていたことに驚きました。英語が入ると思っていたので意外でした」「とても楽しかったです」と印象を語りました。
明治大学山田亨准教授コメント
TUJの学生たちと交流することができ、素晴らしい経験をいただきありがとうございます。TUJは様々な国籍や背景を持つ学生が集まるとても豊かな環境です。学生たちもこの時間を本当に楽しんでいました。
TUJ市村佳子准教授コメント
今回の試みは、明治大学の山田先生のご協力のおかげで実現しました。今後もこのような取り組みが、両大学の学生の学びを深めることを願っています。
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