ウィルソンTUJ学長(左)とシンポジウム参加者がTUJ京都で集合

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、今年1月に開設された京都の新拠点「TUJ京都」において、科学とイノベーションに関する初のシンポジウムを2025年3月13日から15日まで開催しました。

この3日間のイベントには、世界的に著名な大学の研究者が一堂に集り、「Understanding Surfaces and Interfaces: A Symposium Celebrating Seven Decades of Service(界面と表面の理解:70年にわたる貢献を祝うシンポジウム)」と題し、TUJ京都、テンプル大学本校(米国ペンシルベニア州フィラデルフィア)の計算分子科学研究所(Institute for Computational Molecular Science、以下ICMS)、および同大学の科学技術学部(College of Science and Technology)との共同主催により実施されました。ICMSは、最先端の研究を支えるハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)において中心的な役割を担っています。

このシンポジウムでは、国際的に著名な科学者であり、卓越した業績を誇るマイケル・L・クライン博士が登壇しました。クライン博士は、英国王立協会(Royal Society)のフェローであり、米国科学アカデミーの会員で、テンプル大学においてローラ・H・カーネル*科学技術学部教授(Laura H. Carnell Professor of Science)およびICMSの所長を務めています。また、テンプル大学の科学技術学部の元学部長(Dean)でもあります。

シンポジウム参加者がTUJ京都近隣にある伏見稲荷大社をTUJの学生とともに訪問

このシンポジウムには、クライン博士をはじめ、世界各国の大学から20名以上の研究者が集まりました。テンプル大学以外にも、ケンブリッジ大学、イェール大学、京都大学、スイス連邦工科大学ローザンヌ校、ベルリン自由大学、イタリア技術研究所、国立台湾大学、大阪大学、イタリアの国際高等研究所(SISSA)など、世界屈指の大学から研究者が参加しました。

マシュー・ウィルソンTUJ学長のコメント

「今回のシンポジウムで、世界的に著名な科学者であり、テンプル大学を代表する優れた教授でもあるマイケル・クライン博士をお迎えできたことを大変光栄に思います。クライン博士は、計算分子科学の発展を牽引し、無秩序結晶、水素結合液体、導電性流体、過冷却液体、自己組織化単分子膜、脂質二重膜などの分野における実験の解釈を革新する先駆的な研究を行ってきました。彼の米国科学アカデミー会員および英国王立協会フェローとしての業績は、まさに傑出したものです。テンプル大学コミュニティの一員として、彼を迎えられることを誇りに思います。」

*ローラ・H・カーネル教授職は、1985年に米国本校の理事会によって設立され、研究、学問、創作活動、教育の分野で優れた業績を上げた教員を称えるものです。
詳細について(英語):https://provost.temple.edu/faculty-awards/laura-carnell-professorship


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