平成19年6月13日

テンプル大学ジャパンキャンパス (TUJ:東京都港区 学長カーク・パタソン)は6月10日(日)、都内のシェラトン都ホテル東京にて卒業式を挙行しました。今年度の卒業生は大学学部(準学士・学士)、大学院(修士、博士)合わせて169名にのぼりました。TUJは今年設立25周年を迎え、これから半年にわたって予定されている数々の記念行事の幕開けともなる記念すべき卒業式となりました。

式は、5月17日に行われたテンプル大学本校(米国ペンシルベニア州フィラデルフィア)の第120回卒業式の一環として開催されたもので、テンプル大学本校よりアン・ハート総長が出席しました。ハート総長は昨年7月の就任後、TUJの卒業式は初めての出席となります。

祝辞にたったハート総長は、「TUJのような大学は日本国内にとどまらず、世界中でも他に例を見ません。文部科学省より外国大学日本校として初めての指定を受け、知的・文化的・言語的な挑戦を厭わない覚悟を持った学生を、日本及び世界40以上の国から受け入れています。またTUJはテンプル大学本校や米国全土からの留学生の重要な受け入れ先ともなっています。卒業生の皆さんは、達成するには相当の勇気と冒険心が必要であると多くの人が認めるもの、即ち世界に通用する真の国際教育を身につけたといえます。」と述べました。

ハート総長に続いて来賓の在日米国大使館ダニエル・T・ファントージ経済担当参事官およびハート総長の諮問委員会のメンバーでTUJの理事も務める嶋田高司氏が祝辞を述べました。

続いてTUJの卒業式においては初めて、TUJのドナルド・リッチー教授に対してテンプル大学の名誉博士号が授与されました。同教授は日本映画界の重鎮、また日本の伝統・現代文化研究の第一人者として広く知られており、その活動は40年以上におよびます。作家として黒澤明や小津安二郎についての著名な論文を執筆しているほか、ネーション、ニューズ・ウィーク、タイム、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン、ジャパン・タイムズなど様々な出版物に映画評論やエッセイを掲載。同教授の日本映画に対する深く豊かな理解と認識が、そのまま同氏の日本人や日本文化に対する見方につながっているといえます。

式の後半、卒業式のハイライトである卒業証書の授与が行われました。今年は大学学部課程で、準学士23名、文学士69名、そしてTUJ最初の理学士1名が誕生しました。大学院課程では、法学修士号21名、経営学修士15名、教育学修士30名・博士10名の卒業生が卒業証書を手にしました。

2時間に及んだ式典は、卒業生への祝福と、TUJ教授陣の尽力、TUJ理事会の力添え、卒業生の家族・友人の支援を称えるTUJのカーク・パタソン学長の言葉で幕を閉じました。