2009年10月8日

テンプル大学ジャパンキャンパスは「日本で活動する外国弁護士をめぐる諸課題」をテーマにした特別シンポジウムを、11月7日(土)に東京・晴海で開催します。プロの法曹として幅広い分野で活躍しているテンプルジャパンのロースクールの卒業生を一堂に集め、基調講演およびパネルディスカッションが行われます。また、ネットワーキングの機会としても有益な場を提供する予定で、現役の外国弁護士だけでなく、彼らを雇用する一般企業にとっても有意義な内容となっています。

ペンシルベニア州立テンプル大学のロースクールは114年の歴史を誇り、特に法廷弁論やリーガルリサーチアンドライティングの分野では、全米トップクラスにランクされています。そのテンプル・ロースクールが提供するLLM(法学修士号)をはじめとする、さまざまなプログラムは、ジャパンキャンパスでも受講が可能です。テンプルジャパンのロースクールは、日本で唯一ABA(米国法曹協会)の認定を受けた通年のアメリカン・ロースクールで、1994年の開講以来、190人を超える卒業生を送り出しており、その多くがプロの法曹として幅広い分野で活躍しています。また、LLM学位取得コース以外にも、取得準備コースや学位取得を目的としない修了証書コースなど、日本の法曹界や企業法務部門のさまざまなニーズに応えるプログラムを提供しています。

今回の特別シンポジウムでは、現役の弁護士やロースクール教授を招き、基調講演およびパネルディスカッションを行います。日本における外国弁護士の役割や倫理上の課題、日米の裁判制度や法文化の相違から、企業統治、コンプライアンス、知的財産保護、司法試験改革まで、幅広いテーマを取り上げる予定です。また、法曹界のみならず一般企業からの参加も想定し、ビジネス実務に即した議論を行うため、企業にとっては「外国弁護士の使いこなし方」といった観点からも、非常に有意義な内容となっています。

なお、同シンポジウムはCLE(3単位)※1の取得が可能です。

(※1)CLE(Continuing Legal Education)について

  • 米国弁護士は、州ごとの司法試験に合格して弁護士資格をとった後も、継続して研修を受けなければなりません。この研修はCLEの取得単位で証明され、たとえばニューヨーク州では2年間で32単位のCLE取得が義務付けられています。ABAから認可を受けているテンプルジャパンのロースクールは、日本で定期的にCLEセミナーを開催している数少ない機関のひとつです。

テンプル大学ジャパンキャンパス・ロースクール15周年シンポジウム

Issues for International Lawyers in Japan 日本で活動する外国弁護士をめぐる諸課題

日時:11月7日(土)
   14:00-17:30 — 基調講演およびパネルディスカッション
   18:00-20:00 — ネットワーキング・レセプション
場所:晴海フェリーターミナル イベントホール
参加費:10月30日までの申込は8,000円、それ以降10,000円(当日参加も可能)
申込み:受付は終了いたしました

講演テーマ(予定)

  • Managing Cultural Differences in Attorney-Client Relations
    顧客企業と弁護士の関係における文化的相違をどう管理するか
  • Ethics of Practicing as a Foreign Attorney in Japan
    外国弁護士が日本で活動するにあたっての倫理的課題
  • Law Reform & Building the Infrastructure for the Japanese Economy in the 21st Century
    21世紀の日本経済のための法制改革とインフラづくり

※ すべて英語(通訳なし)

講演者氏名ほか詳細はウェブサイトをご覧ください。