2011年6月6日

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク)では6月5日(日)に、都内の品川プリンスホテルにて2011年度卒業式を挙行しました。今年の卒業生は学部課程(準学士・学士)、大学院課程(修士・博士)合わせて276名。東日本大震災を乗り越えて、多くのバイリンガル、バイカルチュラルな人材が巣立っていきました。

東日本大震災の起きた3月11日は春学期の授業中だったため、テンプルジャパンでは直後から学期中断を余儀なくされました。しかし、中断の影響を最小化すべく関係者一丸となって努力した結果、遠隔教育や米国本校で履修継続するなどのオプションを用意した上で、学部課程では約3週間後に授業を再開。外国人留学生を中心に一時的に東京を離れていた学生は、約6割がキャンパスに戻りました。シラバスの組み直しと学期終了日の1週間延長により、震災前に開講していた春学期の全コースが無事終了、卒業式も予定通り挙行することができました。

米国本校(ペンシルベニア州フィラデルフィア)から来日したアン・ウィーバー・ハート総長は基調講演に立ち、改めて日本に対するテンプル大学のコミットメントを強調しました。

基調講演するハート総長
ひとりずつ卒業証書を手渡すストロナク学長

まず、最も歴史の長い外国大学日本校であることがグローバル教育へのコミットメントの証だと述べたあと、世界中で議論されている高等教育改革の必要性に触れ、日本で米国大学の教育を受けたテンプルジャパンの卒業生は、「他とは違う視点から高等教育の課題を論じることができる」と強調しました。また、テンプルとしては引き続き日本の政府その他関係者と話し合いを続け、ジャパンキャンパスの位置づけを確固たるものにしていくと表明しました。

さらに、大震災の影響で学生が直面した数々の苦難にも言及し、「人生で最も劇的な出来事だったかもしれないが、どうかその経験を忘れないでほしい。それがあなたの人生をかたち作り、将来の思考に影響を与えるからだ」と述べました。

卒業生挨拶では、学部と3つの大学院課程を代表して4人の学生がスピーチを行い、それぞれ在学中の思い出や将来の抱負を語りました。なかでも仕事を続けながら学位を修めた大学院修了生らは、勤務先や家族の支援に対する感謝の言葉を述べ、勉強の厳しさを分かち合ったクラスメートや参列した家族らと、喜びを共にしました。(4人のプロフィールとインタビューはこちらからご覧ください)

なお、卒業式のもようはインターネットライブ中継により、世界各地から視聴できるよう動画配信が行われました。(録画はこちらで視聴できます)

2011年度 ジャパンキャンパス卒業生総数 276名

準学士12名、学士167名、法学修士18名、経営学修士19名、教育学修士43名、教育学博士17名。
学部課程の卒業生のうち、40%以上が外国籍。

今年は昨年より2割近く多い276名が卒業