テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク)は7月26日、主に報道関係のみなさまを対象としたセミナー、「学事暦とグローバル化~米国大学における学期制の意味と運用の実際」を開催しました。当日プレゼンテーションに使われた資料をウェブサイトに掲載しましたのでお知らせいたします。

セミナー資料

セミナー資料は、以下よりダウンロードいただけます。

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セミナーの内容

  • アメリカにおける学事暦
  • 学期制の概念とは?単位制と不可分
  • 学期制と質保証~GPA、キャップ制度、シラバス、専門職アドバイザー
  • 大学のプロダクト~単位とその単価
  • グローバル化に向けて

講師

テンプル大学ジャパンキャンパス アカデミック・アドバイジングセンター責任者
島田敬久(しまだのりひさ・大学行政管理修士)

セミナーの背景

日本の大学では、留学促進のため海外の大学と学事暦をあわせるという流れの中で、4学期制導入の動きが広がり始めました。これをうけて、米国大学である本学の教務課でも、テンプルが採用するセメスター制の運営実務について、大学関係者から問い合わせをいただくことが増えてきています。

米国の大学には、一般的なセメスター(2学期)制のほか、トライメスター(3学期)制、クオーター(4学期)制がありますが、いずれの場合も、それが機能する大前提として「単位制」という考え方があります。つまり「学年」という概念が存在しません。これは、単に11年を何学期に分けるかという問題を越えて、日米の大学間での様々な「すり合わせの難しさ」につながっているポイントでもあります。グローバル化という文脈で学期制を論じるとき、たとえば米国の大学とのこうした根本的な考え方の違いを念頭におくことは、有用かと思われます。

そこで今回は、米国大学一般における単位制の運用と学期制の考え方についてご紹介する機会を設けたものです。