テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク)は6月7日(日)、都内の品川プリンスホテルにて卒業式を挙行しました。5月8日に行われたテンプル大学本校(米国ペンシルベニア州フィラデルフィア)の第128回卒業式の一環として開催されたものです。テンプル大学総長のニール・セオボルドをはじめとする5名の米国本校代表団のほか、アメリカ大使館広報・文化交流担当公使のマルゴ・キャリントン氏が参列して、卒業生の門出を華やかに祝いました。

2015年度の卒業生数はテンプル大学全体として9,000名以上にのぼり、そのうち日本校からは、大学学部(準学士・学士)、大学院(修士、博士)合わせて203名が旅立ちました。当日のハイライトである卒業証書授与式では、ガウンと式帽に身をつつんだ卒業生ひとりひとりが壇上にあがり、晴れやかな表情で卒業証書を手にしました。

テンプル大学ジャパンキャンパス2015年度卒業生(203名)

写真:基調講演に立ったローニー・モルダー氏
基調講演に立ったローニー・モルダー氏

基調講演にはテンプル大学理事で、米国製薬会社テサロCEO兼共同設立者であるローニ―・モルダー氏が立ちました。モルダー氏は、テンプル大学の卒業生(1980年薬学部卒)でもあり、夫妻で母校への寄付確約をして新薬開発研究所モルダーセンター(Moulder Center for Drug Discovery Research) 設立に多大なる貢献をしました。「世界を受け入れ、リーダーとなれ」と題したスピーチで、「私は東京にとても良い印象を持っており、自分がテンプル大学の卒業生ということもあって、皆さんを身近に感じ、皆さんにとってのこの特別な日をより深く理解し楽しむことができていると思います。…特別な場所であるTUJから旅立つにあたり、皆さんはリーダーとなることを求められいて、その準備もできているのだということを認識してください。会社を、団体を、組織を率いていってください。彼らはあなたをリーダーとして必要としています。」と、海を越えた後輩となる卒業生たちに、はなむけの言葉を送りました。

写真:各学位を代表して挨拶した4名の卒業生
各学位を代表して挨拶した4名の卒業生

式典では、学部と大学院課程(教育学・エグゼクティブMBA・ロースクール)を代表して4人の学生がスピーチを行い、それぞれ在学中の思い出や家族、同級生たちへの感謝の気持ち、将来の抱負などを語りました。スピーチの内容はこちらからご覧ください。

この日卒業式に出席した学生の中には4年前の東日本大震災を経験した学生もいました。当時とその後の日本の復興の様子を目の当たりにした学生の一人、サマット・マテルナさん(2011年春学期入学、2014年秋学期卒、アート専攻、ドイツ出身)は、「とても悲しい出来事でしたが、一人では何もできないこと、国家、コミュニティとして一体となること、そしてお互いに助け合うことの大切さを実感しました。…私は(日本に)残りました…素晴らしい学びの経験だったと思っています…この4年間本当に楽しく過ごせました」と振り返りました。

当日の模様はインターネットライブ中継により、世界各地から視聴できるよう動画配信が行われました。録画されたライブ中継は以下からご覧になれます。