写真:TUJで実施した初のNTPU向けサマープログラム最終日に

去る8月10日から14日まで、テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/TUJ)では、国立台北大学(NTPU)の学生19人を迎え、初のサマープログラムを開講しました。このプログラムは2014年5月に両大学間で締結した連携協定に基づいて、連携事業のパイロットケースとして実施されました。

NTPUから来日した大学学部生と大学院生が、今回のサマープログラムのために特別にデザインされた日本語、経済学、政治学、社会学のコースを履修しました。午前中は「サバイバル日本語」で日常会話を身につける授業を受け、午後は日替わりでそれぞれの分野を専門とするTUJの講師が教える授業で、2015年の日本の政治、「クール・ジャパン」と人種/エスニシティ、「おたくの聖地」秋葉原を取り巻く現代ポップカルチャー、経済学の基礎について学びました。参加した学生は授業だけでなく、横浜や秋葉原へのフィールドトリップや藍染ワークショップなどの課外活動も体験しました。

写真:NTPUの学生とTUJ講師 長田涼子
NTPUの学生とTUJ講師 長田涼子
写真:最終日には学生がTUJ関係者への謝意を表し自主的に制作したビデオを上映
最終日には学生がTUJ関係者への謝意を表し自主的に制作したビデオを上映

今回のNTPU学生使節団のリーダーでもあり不動産学科3年の龐士釣(パン・シーチュン)さんは「文化や伝統的な価値観が日本を大好きな理由です。”一生懸命”といった言葉に代表される日本人の姿勢は本当に素晴らしい」と言い、TUJでの英語による講義だけでなく、新宿や渋谷で洋服や和菓子の買い物も楽しみました。

NTPUで都市計画を学ぶ大学院生の蔵孟芹(セシリア・ツァイ)さん、ファイナンス学科3年の曽奕綺(ビッキー・ツェン)さん、経営学科3年の李爵伶(パール・リー)さんは、TUJでのサマープログラムや課外活動での体験について、「教授陣もとても親切で、すべて英語で受けたTUJの授業は大変充実していました。横浜へのフィールドトリップはプログラムのハイライトの一つで、山下公園や横浜スタジアムなど素敵な街中を散策できてとても楽しかったです」と、口々に思いを語ってくれました。

写真:課題に取り組むNTPU不動産学科3年の龐士釣さん
課題に取り組むNTPU不動産学科3年の龐士釣さん
写真:日本語で書いたメッセージを手に(左から)蔵孟芹さん(NTPU都市計画専攻大学院生)、曽奕綺さん(同ファイナンス学科3年)、李爵伶さん(同経営学科3年)
日本語で書いたメッセージを手に(左から)蔵孟芹さん(NTPU都市計画専攻大学院生)、曽奕綺さん(同ファイナンス学科3年)、李爵伶さん(同経営学科3年)

プログラムのコーディネーターを務めたTUJ学部課程日本語学科の長田涼子 専任講師兼アドバイザーは、今回のプログラムを振り返り、「TUJでNTPUのサマープログラムを実施するのは初めてのことで、楽しい経験でした。NTPUの学生たちもここで実りある時間を過ごしてくれたことと思います。TUJとNTPUの間で、こういった学生交流が続いていくことを願っています」と語っています。