テンプル大学ジャパンキャンパス (東京都港区/学長ブルース・ストロナク/TUJ)は、6月22日~7月3日、米国大使館の支援により日本の大学の教職員向け研修プログラムを行いました。全国の国公私立大学から多数の応募があり、英語小論文などによって選抜された29名が日米両国で12日間にわたる研修に参加しました。参加者の募集にあたっては、大学において国際化の最前線に置かれている教職員であることが要件とされました。この研修は、TUJの日本の高等教育国際化への貢献活動のひとつであり、昨年6月に米国大使館で開催されたTUJシンポジウム「グローバル競争力を高める大学運営~米国大学の事例から」の内容を引き継いでいます。

テンプル大日本校にて(東京・港区)
テンプル大日本校にて(東京・港区)

参加者は、日本と米国の両方で国際化を推進するテンプル大学の現場実務を事例としながら、東京のジャパンキャンパス、フィラデルフィアのテンプル大学本校、そしてワシントンDCで米国の大学運営について学び、国際化に向けての議論を深めました。米国大使館の助成により、研修費、日米間往復飛行機代、フィラデルフィア・ワシントン間交通費、国内・海外宿泊費は全て参加者の負担なしで実施されました。

テンプル大本校(フィラデルフィア)
テンプル大本校(フィラデルフィア)

日本での研修は6月22日~24日に東京のTUJキャンパスと国際文化会館で行われ、米国大使館広報・文化交流部 文化交流担当官補ジェフ・アドラー氏から「留学交流の専門家として皆さんはこのビジョン(2020年までに日米学生交換を2倍にする)実現に向け重要な立場にある」と激励の言葉を受けて始まりました。日米大学の運営組織の比較などについて学長ブルース・ストロナクはじめTUJの教職員から講義を受け、昭和女子大学理事長 坂東真理子氏による「日本の大学の国際化の現状と課題について」の基調講演に参加、4つの別分科会では「教務」「学生サービス&カウンセリング」「入学選考」「就職/インターンシップ」というテーマについて、TUJの実務担当者と現場の声を共有しました。

米教育省訪問で(ワシントンDC)
米教育省訪問で(ワシントンDC)

続く米国研修(6月25日~7月3日)の前半4日間は、テンプル大学フィラデルフィア本校にて米国の高等教育運営のインフラ全般、戦略策定からテンプル大学の国際プログラム、グローバル連携、留学生支援、FD(教員開発)やリスクマネジメントなどの講義が行われました。分科会では東京研修の4テーマに加え「海外留学」「海外学生募集」「IR(機関調査)と評価」「研究」について闊達な議論が繰り広げられ、それぞれの大学が直面する課題へのヒントを探りました。ワシントンDCでの最終日には、米教育省や日本大使館を視察し、担当者との意見交換を行いました。

単なる事例紹介や理論に留まらず、グローバル競争の波の中で培った米国式大学運営の「現場の声」に触れた参加者たちからは、「学内で情報をシェアし、本学の国際化に少しでも寄与できるように努めていきたい」「大学幹部を対象に同様の研修プログラムを実施してはどうか」「研修参加前には有益な変革のアイデアは特に思いつかなかったが、課題解決へ向けどう対処するべきかのヒントをたくさんもらった」などの声が寄せられました。

TUJ主催 国際化推進担当職員研修(米国大使館助成プログラム)

期間:
2016年6月22日(水)~7月3日(日)
場所:
東京港区TUJキャンパス、国際文化会館(6/22-24)米国(6/25-7/3)(※米国テンプル大学フィラデルフィア本校4日間、ワシントンDC1日)
参加大学・機関:
愛知淑徳大学、青山学院大学、大阪学院大学、大阪経済大学、関西外国語大学、京都工芸繊維大学、杏林大学、國學院大學、国際大学、清泉女子大学、昭和女子大学、上智大学、大東文化大学、中央大学、東海大学、東京大学、同志社大学、東洋英和女学院大学、東洋大学、名古屋大学、日本獣医生命科学大学、法政大学、松本大学、宮城大学、武蔵大学、文部科学省、山形大学、山梨学院大学、早稲田大学

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