マシュー・ウィルソン

テンプル大学卒業生であり、CEO経験も携えた学長として東京キャンパスでのリーダーシップ発揮を期待

25年前、マシュー(マット)・ウィルソンは、テンプル大学ジェームズ・ビーズリー・スクール・オブ・ロー(法科大学院)が東京でJD(法務博士)留学プログラムを新設したことを知り、同大学院に魅了されたといいます。テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)でのロースクール学生としての留学経験は、後に彼を2003年のTUJロースクールディレクター(法学部長)就任への道に導きます。その後、TUJのジェネラルカウンセル(顧問弁護士) と上級副学長を兼務し、教務、大学運営、学生募集、法務関連の責任者として貢献しました。

そしてこのほどウィルソンは、ミズーリ・ウェスタン州立大学(米国ミズーリ州)の学長職を辞し、テンプル大学ジャパンキャンパスの次期学長に就任することが決定しました。リチャード・イングラート テンプル大学総長は本日の発表で、ウィルソンはTUJの学長として比類のない適任者であると発表しました。

「マットは、TUJの学生そして運営管理者としての経験と、複雑な組織を指揮する知識を併せ持ち、それらをこの新たな役割に活かしてくれるでしょう。彼がこの要職を引き受けてくれたことを私たちは大変嬉しく思っています」(総長イングラート・談)

同大エグゼクティブ・バイスプレジデント 兼務プロボスト(教務担当副総長)ジョアンナ・ エップスは、流暢な日本語力や日本文化に対する理解も含めたウィルソンの経歴・経験が、この職務に最適であると賛同しています。

「マットはテンプル大学(米国本校)とTUJの両方を熟知している、これも重要な点です。彼のTUJに対するビジョンは、このキャンパスの独特の強みを、アメリカ、日本、そして世界中のどこから来たとしても、全ての学生のために生かしていくことです」(プロボスト エップス・談)

ウィルソンにとってTUJは、学ぶ場所であり、職場でもあり、自己形成の場でありました。

「夢の仕事について人々が語るのをよく聞きますが、私の場合、文字通り最大の望みが叶ったのです。テンプル大学ジャパンキャンパスが今の私を形作ったといっても過言ではありません。故郷へ帰る、そういう気持ちです。日本には他にも外国の大学が進出してきましたが、その中でもTUJはユニークでかつ実績もあり、敬意をもって評されている存在。教職員は学生の成功のために心から尽力しています。フィラデルフィアからは遠く離れていますが、テンプル大学の使命はTUJに脈々と息づいています。着任が待ち遠しい限りです」(ウィルソン・談)

TUJは日本で最も歴史のある、最大規模の外国大学で、1982年に設立されました。

今日では、TUJには多様性あふれるグローバルな学生が在籍しており、約60ヶ国出身、1,300人を超える学部生が在籍しており、院生などを含めた全学生数は約3,000人です。すべて英語で学ぶ学部課程に加え、法学・ビジネス・教育学の大学院課程、英語研修課程、生涯教育、企業教育など豊富なプログラムを備えています。

これまで、ウィルソンはアクロン大学ロースクールの学部長、同大学学長を歴任したほか、日本、韓国、中国の4大学で客員教授を務めました。

高等教育界のほか、ウィルソンは米国フロリダ、ニュージャージー、そして日本で弁護士として活躍、また日本の製造業の企業弁護士の経験があります。また、過去に日米フルブライト交流事業では面接担当官、外部評価者として任にあたり、現在はNCAA(全米体育協会)e-スポーツ分科会の代表も務めています。

ウィルソンは、ユタ大学を卒業(政治学理学士/アジア研究学・日本語副専攻文学士)し、テンプル大学ビーズリー・スクール・オブ・ローでJD(法務博士)を取得しました。

TUJは、日本の文部科学省から初の外国大学日本校として指定を受けた大学です。この指定により短期(1-2学期)、長期(4年間の学位取得課程在籍など)とも海外から留学生を受け入れる学生ビザ発給のスポンサーとなることが可能になりました。

ウィルソンはこのたび、現TUJ学長ブルース・ストロナクの後任として引き継ぎます。ストロナク学長は、過去12年間、TUJで様々な変化を主導してきました。昨年には、23年にわたり同大が拠点を構えていた港区から、昭和女子大学のキャンパス内に建てられた新校舎のある三軒茶屋への移転を成し遂げました。この移転は、まさにTUJの歴史の新時代の幕開けで、学生に緑豊かなスペース、ラウンジ、そしてさまざまな学生施設へのアクセスを備えた、よりよいキャンパス環境を提供することができました。

ウィルソンの就任時期については、近日中に発表の予定です。

※米国本校発表文書を日本語翻訳