9月に開催された東京ゲームショウにTUJのeスポーツチームメンバーが参加。写真撮影:Alek Hambas
テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)の公式eスポーツチームは、9月の東京ゲームショウ2023への参加や国内他大学との連携強化を通じて、その認知を高めています。TUJはまた、急成長中のeスポーツ業界で活躍するために必要な学術的知識を習得できる大学学部生向けeスポーツ修了証書プログラムを今年5月に開始するなど、eスポーツ界の発展に対応する取り組みを進めています。
■TUJ公式eスポーツチームの活躍
東京ゲームショウ2023一般公開初日の9月23日は、TUJ公式eスポーツチームにとって特別な日となりました。普段はビデオゲーム『Valorant(ヴァロラント)』で腕を磨いているチームメンバ―3名が、この日はGeekOut(GeekOut株式会社)/Roblox(ロブロックス)のブースで2ゲームに参加して腕前を披露。Valorantで鍛えた正確さとスピードは、この2つのゲームの攻略にも役立ち、イベント主催者にも観客にも強烈な印象を残しました。ゲーム終了後には、TUJウィルソン学長が大学の紹介とともにTUJのeスポーツプログラムについてプレゼンテーションを行いました。当日参加した学生メンバーは、チームマネージャーのエンゾ・ゼノ・デ・マリニスさん、eスポーツプログラムのソーシャルメディア・マネージャーのヴァイ・パミニャーノさん、チームキャプテンのイサム・キエン・ウネさんです。
今年発足したeスポーツチームは、大会やトーナメントに出場する以外に、他大学との親善試合・トーナメントも主催するなど積極的に活動しています。7月2日には、東京大学のクラブチームとValorantの試合を開催。両大学の学生にとって、互いのテクニックを披露し合い、交流を深める絶好の機会となりました。秋学期に入ってからはチームへのトライアウトが行われ、新しいValorantのメンバーを迎えました。新メンバーたちは来るべき試合に備えて、この高度なゲームに必要な技術とチームワークを向上させる練習に励んでいます。また、新たに『Super Smash Brothers Ultimate(大乱闘スマッシュブラザーズ)』チームも組織することとなり、10月21日に行われたトライアウトでバーシティ※(Varsity)とジュニア・バーシティ(Junior Varsity)の代表選手それぞれ3名が選出されました。なお、これらのチームが使用している学内のマルチメディア教室は、動画制作のために新しく設置されたもので、eスポーツプログラムの強化にも役立っています。
※バーシティ(Varsity)とは、スポーツやディベートなどにおいて大学や学校のトップ代表チームのことを意味します。
■eスポーツプログラムに関するその他の動き
TUJは2023年5月(夏学期)からeスポーツ修了証書プログラムを開講し、eスポーツ界におけるマネジメント、業界動向、法的・倫理的課題、ソーシャルメディア活用や収益獲得の手法などを学ぶコースを提供しています。それに伴って大学公式学生eスポーツチームも、組織化されました。学内の活発なゲーミングコミュニティ育成にも注力しています。
また、キャンパス内ではTUJゲーミングクラブが主催するTENSUMAという大会が定期的に開催されています。TENSUMAとはTempleとビデオゲーム『Super Smash Brothers Ultimate』を組み合わせたものです。7月に行われた第4回TENSUMAトーナメントには、日本の大学の学生を含む、世界のトッププレイヤーたちが参加しました。9月の第5回には90名以上が集まり、次回は11月に予定されています。このような他大学との交流を通じて、TUJは日本の大学eスポーツ界内部に強い絆を育むことに貢献しています。
■TUJ eスポーツプログラム・マネージャー、ジョンA・リパーティト・ジュニア(コミュニケーション学科准教授)のコメント
eスポーツ修了証書コースが開講し、公式eスポーツチームが発足したことで、学生の間でeスポーツプログラムおよびゲーム活動への関心が急速に高まっています。歴史的に日本は世界のゲーム業界において重要な役割を果たしてきたこともあり、ゲーム業界やゲーム関連の仕事を希望する学生は少なくありません。こうした学生の関心の高さはTUJにとって未開発の資源とも言えます。TUJにおいてeスポーツ以外の分野を学んで得たスキルは、ゲーム業界にも応用可能かつ役立つものであり、多くの学生がすでにそのスキルを有していると考えます。
TUJのeスポーツプログラムは、さまざまな形で学生に参加を促しています。公式チームのプレーヤーとなるだけでなく、チームマネージャーやソーシャルメディア担当などのサポート役を務める、eスポーツビジネスに関するクラスを受講するなど、関わり方はさまざまです。多様性と機会にあふれたeスポーツ界・ゲーム界への入口はいくつもあります。学生の多くは、その世界の様々な職種に転用できる有用なスキルをすでに有しています」
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