テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長 マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、教育の質の向上と学生の成功(student success=スチューデントサクセス)をさらに促進するため、経験豊富な3名の学者を学部課程の学科長に、そして実績のある学生支援のスペシャリストを学生サクセス担当副学部長に任命しました。
今回の人事は、TUJが大きな成長を続ける中で決定されました。近年、TUJの学部課程の学生数は過去最高を更新し続け、教員数も増加しています。こうした中、約70カ国・地域から集まる学生の興味とニーズに対応するため、TUJは新たな専攻、副専攻、修了証書プログラムを導入しています。これらの取り組みをさらに推進するため、米国マサチューセッツ州ケンブリッジのレスリー大学から久保和代を採用しリベラルアーツ部門学科長に、ルイジアナ州のテュレーン大学からケビン・ジョーンズを招聘しメディア・アート部門学科長に、そしてTUJのハーディ・カーヒーを臨時ビジネス・テクノロジー部門学科長に任命しました。
新たな学科長のもと、TUJが提供する12の専攻学科を3部門に分けて編成します。3名の学科長の任命により、教員による学業支援が強化され、学生がより効果的に学業目標を達成できるようになります。新体制では、教員の採用や授業スケジュールの調整などの管理業務が学科長に委任されることで、指導教員は学生のニーズに一層注力し、学術関連イベントおよび課外活動の企画、インターンシップや卒業後の進路相談など、より専門的で献身的なサポートが可能になります。
また、アカデミック・アドバイジング・センター(AAC)ディレクターのジェニカ・カウルが、学生サクセス担当副学部長に就任し、AACディレクターを兼任します。学生サクセス担当副学部長は、アドバイジング、履修登録、成績管理、そして学業の成功に至るまで、学生が充実したキャンパスライフを送れるよう幅広いサポートを実施します。また、AACは3人の学科長に対応する形で3つのチームに再編成されます。
教務担当副学長である田岡泰子は、「今回の任命により、4人合わせて高等教育での経験が80年以上という、大ベテランを抜擢することができました。一流の教育機関で培った知識と経験が、TUJの教室内外で学生に大きな影響を与えることでしょう。このような優れた人材を迎えられることを大変嬉しく思います」とコメントしました。
学科長および担当副学部長の経歴
久保和世
リベラルアーツ部門学科長
リベラルアーツ部門学科長として、国際関係学科、政治学科、アジア研究学科、日本語学科、心理研究学科の専攻を統括し、人文学・社会科学関連のコースも担当します。家族社会学、移民社会学、人種・民族研究を専門とする社会学者です。現在の研究テーマは、日本における視覚リテラシーと移民問題です。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で社会学の博士号を取得後、米国レスリー大学で教授および副学科長を歴任しました。
ケビン・ジョーンズ
メディア・アート部門学科長
メディア・アート部門学科長として、コミュニケーション学科およびアート学科を統括し、さらに音楽と演劇クラスも担当しています。拡張メディア、グラフィックデザイン、デコラージュのスペシャリストであり、2Dデザイン、タイムベースト・メディアなど、様々なスタジオアートおよびデザインのコースを教えています。過去6年間、彼の作品は絵画からビデオ、フィジカルコンピューティング、2Dデジタルプリントへと進化してきました。一貫したテーマは、チャート、ダイアグラム、システムを通して自然界を探求することです。また、架空テレビ局に太陽エネルギーを利用し、インスタレーション画像にセンサーを使用するなど、先進的な技術を取り入れています。ジョーンズ氏の作品は国際的に展示され、多くの出版物にも紹介されています。イェール大学でグラフィックデザインの修士号を取得し、テュレーン大学などで教鞭をとっていました。
ハーディ・カーヒー
臨時ビジネス・テクノロジー部門学科長
臨時ビジネス・テクノロジー部門学科長として、国際ビジネス学科、コンピューターサイエンス学科、経済学科、観光・ホスピタリティ・イベントマネジメント学科の専攻学科を統括し、さらに数学と科学関連コースも担当しています。カーヒーは国際経済学と国際政治経済学の専門で、その分野を含め、貨幣理論の授業で教鞭に立っています。また、研究テーマとしては、政治的不安定性に伴う通貨危機や、資金の流れが途上国経済に与える影響の分析に取り組んでいます。筑波大学で博士号を、レバノンのノートルダム大学で経営学修士(MBA)を取得しています。
ジェニカ・カウル
学生サクセス担当副学部長兼アカデミック・アドバイジング・センターディレクター
2021年11月にTUJのアカデミック・アドバイジング・センターのメンバーとして加わり、2023年1月から同センターのディレクターを務めています。国際教育の専門家として、アジアと米国で高等教育管理、国際交流、学生サポートの業務を経験しています。TUJ以前は、シンガポールとインドで勤務し、シンガポールのYale-NUSカレッジ(米国イェール大学とシンガポール国立大学(NUS)が共同で設立したリベラルアーツカレッジ)で学生の体験学習プログラムや卒業後の進路指導を担当し、その後インドのベンガルールのNGOで学生支援活動を主導しました。米国ワシントンDCのジョージ・ワシントン大学で国際教育の修士号、米国ミズーリ州のセントルイス・ワシントン大学で国際学の学士号を取得しています。
詳しくはUndergraduate Academic Leadershipをご覧ください(英語)。
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