平成17年9月27日
学生数伸長の背景の一つには、海外からの留学生が大幅に増えたことが挙げられ、これには2つの理由が考えられます。まず、米国本校および米国他大学からの“Study Abroad Students”が増えたこと。主に米国大学在籍3年目の学生で1学期または2学期間TUJで勉強する学生達で、昨年9月には52名だった学生数が今年同時期には72名に増加しました。実際に過去3年間ではその数は3倍近くにもなっており、これは来日した学生に日本での生活を有意義なものにしてもらいたいという受け入れ側のTUJの努力-日本語学習プログラムの充実、日本国内のエクスカーションやツアーの企画・運営強化、日本人家庭でのホームステイの手配など-の結果といえます。
2つめの理由としては、TUJ が文部科学省より「外国大学日本校」として指定されたことによって、留学ビザを申請できる立場になり、海外からの留学生がTUJに入学、卒業まで勉強できる環境になったことが挙げられます。実際この9月に始まった秋学期には米国をはじめ、フランス、中国、台湾、アラブ首長国連邦、クウェートなどから20人の学位取得を目的とした学生が入学しました。英語による授業で米国大学の学位が取得できる、なおかつ日本およびアジアについて身近に学ぶことができるという学習環境は、今後も全世界から多くの学生をひきつけるであろうことが予想されます。
もうひとつ学生の増加に寄与している要因として、米国本校に編入することなしにTUJで卒業したいという日本人学生が増加していることも考えられます。TUJは学生からの要望に応えて、過去2年間に国際関係学科、心理研究学科、アート学科、観光ビジネス学科を新設すると同時に、従来のコミュニケーション学科の内容の強化も図り、大幅なカリキュラムの改善を行いました。このことによってTUJが学びの場として、また将来の就職に役立つ場としても充実したカリキュラムを提供できるようになりました。また、TUJの少人数制のクラス、幅広いインターンシッププログラムなどもTUJの魅力のひとつとなっています。
大学学部での学生数の増加は今後も見込まれ、それに呼応する形でTUJの各分野でさまざまな対応が講じられています。たとえば海外でのリクルート活動を専門とする海外アドミッションオフィスおよび留学生の世話をする留学生オフィスの新設、国際関係学・アジア研究・日本語などの分野における教授の増員、大規模な多目的のキャンパス施設-テンプル教育センターの都心での建設計画などが挙げられます。