平成18年2月3日

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ: 東京都港区 学長カーク R. パタソン)は、同校のNGO (Non Governmental Organization/非政府機関)プログラムを拡充するために、フィリップ モリス ジャパン株式会社(http://www.pmintl.jp)より5百万円の助成金を受領したことを発表しました。生涯教育プログラムにおけるNGOスキルディベロップメント・トレーニングの修了証書プログラムと大学学部に新たに開講されたNGOコースのために250万円ずつ活用されます。

TUJのNGO関連講座は、1997年に企業内教育プログラムの一環として開講され、2000年には社会人を対象に幅広い分野の講座を提供する生涯教育プログラムに移行されました。その後2002年にNGOスキルディベロップメント・トレーニングの修了証書プログラムを開講しました。その当時修了証書取得を目指す学生は1名にすぎず、プログラムの内容と学生募集活動が大幅に強化されたのは、2003年にフィリップ モリス ジャパンの助成金を受けてからのことです。結果として、これまで8名の学生がプログラムを完了、修了証書を手にし、現在10名の学生が修了証書取得を目指して受講しています。今回の助成金はNGO関係者の育成に貢献できるように受講生の財政援助(授業料割引や奨学金)および日本のカリキュラムの開発に充てられます。

さらに2006年1月、TUJの大学学部に「NGOと国際開発」というコースが新たに開設されました。これは国際関係学科のコースのひとつで、学生はインドを例にした開発理論の比較原論を学び、開発のプロセスにおいてNGOが果たしている現在の役割とその可能性について学習します。このコースは教室における授業と体験学習により構成され、講義では南インドのM. S. Swaminathan Research Foundation (http://www.mssrf.org) というNGOにおける体験学習に備えて予備知識も学びます。学生は体験学習において、最先端の情報通信技術を地域の貧困削減、継続可能な開発、環境保護などの課題解決にどう役立てるかを学ぶ「Mission 2007: Every Village a Knowledge Centre」と呼ばれるプロジェクトに参加することになっています。本コースにかかる経費‐講義と体験学習も含めて‐はフィリップ モリス ジャパンの助成金によってまかなわれます。当コースの開講にあたっては、約30名の学生が受講希望理由を記したエッセイを提出、教授陣により構成された選定委員会により10名の受講者が決定されました。

TUJのカーク R. パタソン学長は、「フィリップ モリス ジャパンのNGO関連コース/プログラムに対する長年にわたる助成に心から感謝しています。国内外を問わず、社会的・経済的な発展のためにはNGOの役割がますます重要性を増し、NGO活動の効果を高めるためには適切な教育・トレーニングが必要であることをフィリップ モリス ジャパンが深く理解されている証拠だと思います。フィリップ モリス ジャパンからの助成金のおかげでTUJはNGO関連分野でキャリアを積みたいという人たちにその準備の場を提供し、ひいては、NGOに対する社会的な関心や支援を高めていけることを願っています。」