講義終了後、ヴァルマ大使(中央)を学生と教職員が囲んだ集合写真

サンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使は、2022年10月6日にテンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長 マシュー・ウィルソン、 以下TUJ)を訪れ、プラチ・グプタ准教授が教鞭をとる国際政治経済論コースのゲストスピーカーとして講義を行いました。ヴァルマ大使は、「Significance of India-Japan Partnership for the Current International Order (現在の国際秩序における日・印パートナーシップの意義)」と題した講義を行い、学生と幅広いテーマについて意見交換を実施しました。

Sanjay Kumar Verma

講義では、両国の外交史やパートナーシップなど、幅広い政治・経済のテーマが取り上げられ、参加した学生は、ヴァルマ大使に質問する貴重な機会を得ました。「日本とインドにおけるパートナーシップは、政府間だけでなく、それぞれの国民、さまざまな団体、そして若い人たちの、継続的な支援と関わりによって成り立っています。互いに利益をもたらせるような、インド太平洋地域、そして国際秩序の平和、進歩、調和に貢献するパートナーシップを構築できるのは、彼らの力が必要です」と、ヴァルマ大使は述べました。

学生からは、インド太平洋地域の状況や、貧困、サイバーセキュリティ、気候変動の問題など、さまざまな質問が出されました。個人的な目標を尋ねる質問に対しては、インドと日本の関係を強化することに成果を上げたことに言及。新型コロナウイルスの大流行でさまざまなことが中断されたことを除き、大使は、「日常生活や社会活動が徐々に再開されてよかったと思っている。自ら掲げた目標は、ほとんど達成されていると思っています」と、語りました。

グプタ准教授の授業は、国際レベルでの経済と政治の相互連関に関する知識を深めることを目的としています。この授業は大きく2つに分かれています。第1部では、現在の世界秩序の歴史と進化に焦点をあて、経済学と政治学のさまざまな理論について議論します。第2部では、より具体的に、グローバル化と国際貿易、経済発展、新興国の民主化と発展、不平等、気候変動、ガバナンス、安全保障、ジェンダーなどのテーマをみながら現在世界が抱える政治と経済の課題に焦点をあてます。


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