ウィルソン学長(左)とラウAESF事務局長がTUJで覚書に調印

ウィルソン学長(左)とラウAESF事務局長がTUJで覚書に調印

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、2024年1月12日にアジアeスポーツ連盟(Asian Electronic Sports Federation = AESF)と戦略的パートナーシップのための覚書を締結し、両者の間でeスポーツの競技面・教育面における協力関係を構築していくことといたしました。AESFとの覚書締結は、日本に拠点を置く大学としては初めてとなります。

TUJでの調印式後、集合写真を撮るASEFとTUJの代表団

このパートナーシップにより、TUJの公式eスポーツチームは今後、AESFの大学選手権はじめ大学関連の競技大会に参加できるようになります。AESFはアジアオリンピック評議会が公認するアジア地域の国際競技連盟です。2026年に名古屋市で開催される第20回アジア競技大会ではeスポーツが初めて正式競技として採択されますが、この大会に向けての準備に、TUJのeスポーツチームが貢献する可能性も生まれました。

一方、教育的な効果として、TUJの学生は、今後AESFが主催する会議などでeスポーツの研究活動に貢献したり、AESF関連の大会でインターンシップやボランティアの経験をつむことができます。またAESFは、TUJのeスポーツ学術プログラムへの支援を表明しており、アジアはじめ海外のAESF提携大学とTUJとのeスポーツ交流プログラムを提案しています。さらに今回の連携によって、講師の共同招聘や業界専門家への紹介、短期集中型の特訓(ブートキャンプ)を含むトレーニングや教育・研究を通じたeスポーツ人材育成プロジェクトの共同開発も見込まれます。

アジアeスポーツ連盟事務局長セバスチャン・ラウ氏のコメント

「この戦略的パートナーシップの締結を発表できることを嬉しく思います。この連携と覚書締結は、TUJのeスポーツチームと教職員にとって、競技と教育の両面でのあらゆる可能性を広げる素晴らしい機会になります。このコラボレーションが、さまざまな革新的な教育プログラムや研究に役立つことを期待します。AESFにとっても日本に拠点を置く大学との初めてパートナーシップであり、日本のeスポーツ業界をともに発展させる重要な一歩となるでしょう。さらに、2026年に名古屋市で開催されるアジア競技大会では、eスポーツが競技種目に含まれており、この大会に向けた準備においても重要な意味を持つと考えています」

TUJ学長マシュー・ウィルソンのコメント

「TUJは、AESFとのパートナーシップを通じて、eスポーツの教育面がさらに充実されることを大変嬉しく思います。 本学は、学生に最先端の教育を提供することを目指しています。日本でeスポーツのアカデミックプログラムを持つ大学として、ビジネス、経営、放送、メディア、芸術、コンピュータ・サイエンス、法律、心理学、医学など、多様な分野にまたがるeスポーツに関わる職業に就くための準備を学生に指導しています。この提携により、学生と教員は業界のエキスパートと関わることができるようになり、最先端のイベントに参加し、急成長するesports業界に貢献することができます。私たちは、このような機会を学生に提供できることを光栄に思います。

また、今回AESFとのパートナーシップ締結において重要な役割を果たした本学非常勤准教授のバロ・ヒョン博士にも感謝します。ヒョン博士は、LuneTone Inc.のCEOであり、eスポーツ入門・歴史書の『Demystifying Esports』の著者でもあります」

■筑波大学主催のeスポーツ大会に参加

この覚書締結と同時に、TUJのeスポーツチームは、1月20~21日および2月3~4日に開催される「TSUKUBA LIVE! OWL GAME #2」に参加します。この大会は、筑波大学が主催、茨城県などが共催するもので、筑波大学の公式チーム「筑波⼤学 OWLS」のほか、「早稲⽥ teens」(早稲田大学)、「TitanZz」(慶應義塾⼤学)などの学生チームが参加予定です。

大学が支援する公式eスポーツチームは米国ではすでに一般的ですが、日本ではまだ少数です。TUJと筑波大学のeスポーツチームは、そんな数少ない日本における大学公式チームの一員であり、、ニックネームも同じ「Owls(アウルズ=ふくろう)」であることから、両大学の学生・教員は大学eスポーツ競技の分野で近年、積極的な交流を進めています。

「TSUKUBA LIVE! OWL GAME #2」は以下の通り開催されます。
【Week 1】 2024年1月20~21日10:00~20:00
【Week 2】 2024年2月3~4日 10:00~20:00
会場はいずれも「co-en」(茨城県つくば市吾妻 1-10-1 つくばセンタービル 1F)

なお、このイベントでは、通常のeスポーツ競技に加えて筑波⼤学スポーツイノベーション開発研究センターによる「e スポーツ競技中の飲料⽔が⼼理的反応に及ぼす影響」についての調査が実施されます。調査方法は、参加チームを2チームずつ2グループに分け、一つのグループはWeek 1競技中に炭酸⽔のみ、Week 2競技中に真⽔のみを摂取。もう一つのグループはその逆とし、飲料⽔の違いによって選⼿の反応がどのように変化するかを測定します。

■TUJのeスポーツについて

TUJは2023年夏学期(5月~8月)から、急成長中のeスポーツ界で活躍するための学術的知識習得を目的とした修了証書プログラムを大学学部課程に開講しました。このプログラムでは、eスポーツ界におけるマネジメント、業界動向、法的・倫理的課題、ソーシャルメディア活用や収益獲得の手法などを学ぶコースを提供しています。

開講以来、キャンパス内におけるeスポーツの認知は教育面でも競技面でも高まっており、TUJはこの分野の拡大に対応する画期的な取組みを進めています。さら、TUJは、ヒョン博士をはじめ、eスポーツ修了証明プログラムを指導する新しい教員を採用しています。 学業面以外でも、修了証書プログラム開始時に組織されたTUJの公式eスポーツチームが、一連の試合活動を通じて国内の他大学との関係を強化し、日本のゲームコミュニティとの一体感を育んでいます。さらに、学生クラブのひとつ、TUJゲーミングクラブは学内でビデオゲーム大会を定期的に開催しています。これまでの大会では、日本の著名な大学の学生を含む世界のトッププレイヤーたちが参加しています。


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