愛媛県の中村時広知事(左)、マシュー・ウィルソンTUJ学長(右)が愛媛県庁で協定を締結。

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)と愛媛県(知事:中村時広)は、国際教育の推進、文化交流および地域振興の分野における包括的な連携・協力に関する協定を締結しました。この協定は学生、教員、企業にとって利益をもたらすことを目指したもので、TUJが四国の自治体との間に結ぶ初めての協定となります。

2024年3月26日、TUJのマシュー・ウィルソン学長率いる一行が松山市の愛媛県庁を訪れ、同庁で開催された協定締結式において、ウィルソン学長と中村時広知事が協定書に署名しました。この協定はTUJが都道府県と締結するものとしては、長崎県(今年3月)山梨県(2022年12月)に続く3件目となります。

今回の連携協定により、TUJは愛媛県内の日本人英語教員向け研修や高校生向け英語キャンプ、オンライン英会話など、一連の英語学習プログラムを提供する予定です。両者は、英語力向上をもたらす学習環境の創出を目指しています。

またTUJと愛媛県は、グローバル人材育成に関するリソースを共有し、共同研究の機会を模索します。具体的には、TUJの学生が愛媛県内の企業でインターンシップを行ったり、同県の観光・ホスピタリティ等に関する研究を促進することなどが含まれます。こうした機会は、愛媛県およびTUJの観光・ホスピタリティマネジメント学科の学生、双方に利益をもたらすことが期待されます。米国テンプル大学本校の同学科は世界的に高い評価を受けており、TUJでは2023年秋学期に開設されました。

■中村時広・愛媛県知事のコメント

「このたび、テンプル大学ジャパンキャンパスと愛媛県との間で、連携協定を締結できましたことを、大変うれしく思います。愛媛県では、近年の急速な少子化・人口減少に伴い、市場の縮小が懸念されており、県内企業の海外での事業展開への関心が高まっているほか、松山空港国際線の新規就航・増便を背景に、交流人口が拡大するなど、グローバルな視点を持った人材の育成がますます重要となっています。さらに、現在進めている県立高校の再編においても、英語教育や国際交流の推進に力を入れていくこととしており、テンプル大学との連携により、県内企業のグローバル人材の育成推進、高校英語担当教師の指導力向上、高校生や大学生等の英語力向上、国際感覚の醸成などにつながるものと、非常に心強く思っています。また、ぜひテンプル大学の学生にも愛媛県を訪れていただき、愛媛の豊かな自然・文化に触れるとともに、県内学生との交流を通じて、素晴らしい友情が育まれることを心から期待しております」 

■マシュー・ウィルソンTUJ学長のコメント

「このたび愛媛県との間で画期的な連携が実現したことを喜ばしく思います。TUJが都道府県と協定を結ぶのはこれが3件目となり、本州、九州、四国にパートナーが誕生したことになります。この新たなパートナーシップは、日本全国において卓越した国際教育・文化交流・地域振興を促進するという我々のコミットメントの証しです。本協定に基づく革新的な教育プログラムの提供やその他の取り組みを通じて、学生、教職員、そして愛媛の地域社会に利益をもたらすグローバルな学習環境を創出します。TUJは長年にわたり国際教育に取り組んできた経験を持っており、この提携が、愛媛県の地域社会および本学学生たちに良い影響をもたらすことを期待します」

■TUJおよびテンプル大学について

外国大学の日本校として最大の規模と最も長い歴史を誇るTUJは、1982年の開設以来、異文化間交流と高等教育の国際化を促進してきました。テンプル大学は米国ペンシルベニア州にある州立の総合大学であり、世界中に36万人の卒業生を擁しています。TUJはそのアジアにおける旗艦キャンパスです。TUJの学部課程の学生数は2024年春学期に2,200人以上と、過去最大を記録しました。また、TUJは学部課程に加えて教育学研究科(修士・博士)、マネージメント修士、ロースクールの3つの大学院、さらには生涯教育プログラムや企業内教育プログラム、アカデミック・イングリッシュ・プログラムと幅広いニーズに対応するプログラムを提供しています。TUJは2005年、文部科学省より初の「外国大学の日本校」として指定されています。


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