大阪府の高校生がTUJ学生とともに、オーバーツーリズムをテーマに英語でディスカッション

  • テンプル大学ジャパン(TUJ)は90を超える国・地域から集まる学生とともに学ぶ国際的な教育環境
  • 大阪府の高校生が、TUJの学生とともに「オーバーツーリズム」という実社会の課題を英語で議論
  • TUJ学生がファシリテーターとして、高校生の学びをサポートしながらリーダーシップを発揮
  • 協働による課題解決を通じて、異文化コミュニケーション力やクリティカルシンキングなど、実践的な力を育成
  • 大阪府教育委員会との連携協定によりプログラム実施が実現

2026年7月18日、テンプル大学ジャパン京都(TUJ京都)で、大阪府立高校生を対象とした「令和8年度高校生国際会議」が大阪府教育庁との連携により、TUJ京都にて開催されました。当日は、大阪府内から約80人の高校生が来校し、TUJの学生約40人とともに、日本の観光都市が直面する「オーバーツーリズム」をテーマに、英語で議論を行いました。
高校生たちは、多様な文化的背景を持つTUJ学生とともに、実社会の課題である「オーバーツーリズム」を英語で議論しました。異なる価値観に触れながら解決策を考え、TUJ学生はファシリテーターとして議論をリード。参加者が安心して英語で意見を交わせる環境づくりを支えました。TUJには90を超える国・地域から学生が集まり、日本でも有数の国際色豊かな学習環境が広がっています。今回参加したTUJ学生は18カ国・地域の出身で、約45%が米国出身。そのほか、日本、ベトナム、タンザニア、モンゴル、ドイツ、ブラジル、サウジアラビア、中国など、多様な文化的背景を持つ学生です。英米の英語だけでない英語を聞く機会や前提となる常識が違うなど、高校生がさまざまな価値観に触れる実践的な国際交流を提供しました。

グループディスカッション開始を前に、TUJ学生と高校生が各テーブルに集合

「観光客、 Tourist」とは?

TUJの授業では、一方的に知識を学ぶのではなく、「問い」から考え、議論を深めることを重視しています。今回も、ウィリアム・スウィントン副学部長が「観光客とは誰か」という問いを投げかけることから始まりました。
「観光客Touristとは、どのような人でしょうか」
「皆さん自身は、大阪府から京都府へ移動してきました。観光客Touristでしょうか」
スウィントン副学部長は、自分はニューヨーク出身で、日本に20年以上暮らし、現在京都在住だが、「皆さんから見て私は観光客Touristでしょうか」とも問いかけた。多くの高校生は首を横に振りました。こうした問いかけを通じて、高校生たちにTUJの授業で実践されている「問い」から考え、対話を通じて理解を深める学びを体験してもらいました。生徒自身も観光客Touristであるときもあることを確認しながら、自分にひきつけ、固定概念を取り払い、オーバーツーリズムやその影響についてディスカッションをしてもらいました。

14グループに分かれて、すべて英語でディスカッション

参加者は14グループに分かれ、各グループ高校生最大8人、そして2~3人のTUJ学生で構成。参加したTUJ学生は、Academic English Program(AEP)のティーチング・アシスタントとして培ったファシリテーション力を生かし、高校生一人ひとりが安心して英語で意見を交わせるよう支援しました。高校生の学びを支えると同時に、TUJ学生にとってもリーダーシップを実践する機会となりました。

観光客への「教育」や情報発信を提案

ディスカッションでは、オーバーツーリズムがもたらす課題を取り上げ、地域と観光客が共存するための解決策を出しあいました。「自分自身も旅先では観光客になる」という視点など、さまざまな視点で解決策を導き出すことの大切さから地域住民と旅行者が共存する方法を考えたことが印象的でした。

半日の「国内留学」で得た自信と新しい視点

当初は英語だけで進むプログラムに不安そうな表情を見せる高校生もいましたが、TUJ学生とのディスカッションを通して徐々に積極的に発言するようになり、自信を持って英語でプレゼンテーションを行う姿が見られ、中にはTUJ学生と意気投合した生徒も。
約3時間半の「国内留学」は、高校生にとって英語力だけでなく、多様な価値観に触れ、社会課題を自分事として考える貴重な機会となりました。

ファシリテーターとして参加したTUJ学生たち

日本にいながら世界と学ぶ

TUJでは、90を超える国・地域から集まる学生が、日々実社会の課題について議論しながら、多様な価値観を理解し、コミュニケーション力やリーダーシップを育んでいます。今回のプログラムは、高校生にとって国際的な環境で自分の意見を英語で伝える経験となると同時に、TUJ学生にとっても地域社会とつながりながら学びを実践する場となりました。

広がる大阪府教育庁との連携

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、2024年に大阪府教育委員会と連携協定を締結し、高校生・教員を対象としたさまざまな教育プログラムを共同で推進しています。大阪府立高校生を対象としたイベントは今回が初めての開催となりましたが、この夏には、府立高校の英語教員を対象とした研修を実施するなど、連携を着実に広げています。TUJは今後も、大阪府教育委員会とともに高校生や教員に質の高い学びの機会を提供し、国際教育のさらなる発展に貢献してまいります。


関連ニュース