科学メソッドについて、オールイングリッシュで学んでいる様子

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)の夏には、普段とは少し違う光景が広がります。東京と京都で開催されるアカデミック・イングリッシュ・プログラム(AEP)の夏季集中プログラムには、小学生から大学生まで1,400人を超える参加者が集まります。

学校や教育委員会、自治体と連携し、若い世代に英語や国際的な学びの機会を広げることは、TUJが日本で果たす役割の一つです。

2026年8月には、長崎県と愛媛県から約50人の高校生がTUJ京都に集まりました。両県とTUJとの包括連携協定をもとに、それぞれの教育委員会と連携して実施した4日間の特別プログラムです。

最終日、課題のプレゼンに臨む高校生
テンプル大学本校の大学院生Joshuaが生徒をサポート
定規をもって、与えられた課題の実験中。

語を「学ぶ」から、英語で「学ぶ」へ

AEPが重視するのは、英語そのものを学ぶだけでなく、英語を使って考え、伝え、異なる視点に触れることです。TESOLや英語教育の専門知識と経験を持つ講師陣のもと、高校生たちは科学、経済、クリティカルシンキングなどをテーマに、グループワークやディスカッション、課題解決に取り組みました。

キャンパスと教室をつなぐテンプル大学の学び

この夏、AEPの講師陣に加わったのが、米国フィラデルフィアのテンプル大学でTESOLを学ぶ4人の大学院生とジル・スワヴェレイ教授です。約3週間にわたりTUJ京都でAEPの生徒をサポートしながら、異なる教育・文化環境で実践経験を積みました。大学院生たちの経験もさまざまです。ジョシュア・コラレス(Joshua Corrales)は2014年に学部生としてTUJに留学し、その後JETプログラムで北海道の高校生を指導。ジョー・コートニー(Joe Courtney)はフィラデルフィアでESLを教え、レオ・リー(Leo Li)は台湾で高校教師を経験しています。キャメロン・コールマン(Cameron Coleman)はテンプル大学での留学生支援をきっかけにTESOLを学ぶようになりました。TUJ京都の学部生も事前にTA研修を受け、高校生のグループワークやコミュニケーションを支えました。

米国テンプル大学TESOL専攻の大学院生と教授 左からJoe、スワヴェレイ教授、Cameron、Joshua、Leo

教授によると、米国のESLでは、移民や難民など英語を日常生活に必要とする学習者を教えることも多い一方、日本では英語を外国語として学びます。学習者の背景や目的が異なれば、教える側に求められるアプローチも変わります。

「大学院生たちが日本の生徒と触れ合い、学び、発見していく姿を見ることができたのは、とても意義深いことでした。テンプル大学にとっても大切な経験になりました」とスワヴェレイ教授は振り返ります。

新しい可能性をひらく

最終日には、初対面だった高校生たちが県や学校を越えて交流し、新しいつながりを築いていました。「もっと英語を勉強したい」「アメリカの大学に行ってみたい」「テンプル大学で学びたい」という声も聞かれました。

最終日の記念撮影

AEPをはじめ、学校や教育委員会、自治体との連携を通じて、TUJは若い世代が学び、人とつながり、その先の可能性を考える機会を広げています。長崎県と愛媛県の高校生は、TUJに正規入学した場合、最初の2学期間の授業料の50%を支援する「TUJ パートナーシップ奨学金」にも応募できます。

またTUJで学ぶ外国人学生と日本とのつながりは、卒業後にも続いています。外国人学部生の約7割が、卒業後も就職や進学のため日本に残っています。若い世代への教育機会の提供から、卒業後の日本でのキャリアや学びまで、TUJと日本社会とのつながりは広がっています。


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