マシュー・ウィルソンTUJ学長(左)、保坂展人世田谷区長がTUJキャンパスで覚書を締結。写真撮影:Anthony Smith (TUJ 学生)

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)はこのたび、世田谷区と包括的な連携・協力に関する覚書を締結しました。TUJは2019年8月に三軒茶屋にキャンパスを移転して以来、すでに同区との間で異文化コミュニケーション・国際理解促進のための協力を進めてきましたが、今後その連携を一層深化させるべく、正式に覚書を交わすことに合意したものです。

調印式は2022年12月6日にTUJキャンパスで行われ、マシュー・ウィルソンTUJ学長と保坂展人世田谷区長が出席しました。本合意によって、両者間の①人的交流の促進、②知的・物的資源の相互活用、③調査研究及び事業の共同実施、等に関する取り組みが期待されます。

■世田谷区におけるTUJの活動実績

  • 地域の住民・生徒・学生を対象にした学習プログラムや異文化交流イベントを定期的に実施し、TUJの学生・教職員らが積極的に関与しています。なかでも、小・中学生を対象とした夏休みの英語プログラムは人気を博し、毎夏多くの受講者を集めています。
  • 近隣の清掃活動や地域のお祭りなどにTUJの学生や教職員が参加しています。
  • 世田谷区民の方のTUJ図書館利用を可能にしています。
  • TUJの日本語学科の学生・教員が「せたがや国際交流センター(Crossing Setagaya)」や区の国際交流担当部門の催しに参加しています。

■保坂区長のコメント
「テンプル大学ジャパンキャンパスと世田谷区は、これまでも、日本でできる小中学生の国内留学プログラムや、川場村中学生との異文化交流事業といった、国際交流を中心とした連携事業を実施してきました。近年の区を取り巻く状況は、デジタル化の進展や気候危機・自然災害の多発、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響や、エネルギー価格・物価高騰など、状況は大きく変化しており、多様化する行政需要に対応するには、多様な主体と連携することが今まで以上に必要だと考えています。今回の覚書の締結を契機に、テンプル大学ジャパンキャンパスと世田谷区が、さらに連携・協力の体制を強くし、様々な地域課題の解決につなげ、共に発展できるよう工夫を重ねたいと思います」

■ウィルソン学長のコメント
「世田谷区の中心部にあるTUJのキャンパスでは、日米はじめ65か国の学生が学んでおり、現代社会や将来の職場での活躍に不可欠な国際的経験を日々積み重ねています。米国を本拠とし、世界的にも評価の高いテンプル大学にとって、キャンパス周辺地域の発展に寄与することは使命のひとつです。TUJは文化の垣根を越えたコミュニティ構築の機会を増やし、世田谷区をはじめとする都内の地域社会に貢献することを願って本協定を締結しました。これにより住民・行政とのつながりをさらに深化させ、学生たちの地域への関わり・交流を促進し、よりよい効果を創出できることを期待しています」

■テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)について
テンプル大学(米国ペンシルベニア州)は世界中に34万人以上の卒業生を擁する世界トップクラスの公立大学であり、TUJはそのアジアにおける代表的キャンパスです。1982年開校のTUJは、海外大学の分校として日本最大の規模かつ最も長い歴史を誇り、異文化間の交流および高等教育のグローバル化を力強く推進してきました。2005年には文部科学省より「外国大学の日本校」に指定されています。中心となる学部課程の学生数は2022年秋学期に過去最高の1,841名に達しました。学部課程に加え、教育学、経営学、法学における大学院課程を有するほか、社会人向けの生涯教育、児童・生徒・学生を対象とした英語講座など、幅広い層のニーズに応えるプログラムを提供しています。


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