受賞トロフィーを持ったデビッド・セマイヤ氏(右)tl とウィルソン学長(左)

ウィルソン学長よりデビッド・セマイヤ氏へDistinguished Alumni Awardを贈呈

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は2024年2月16日、東京アメリカンクラブにて、第2回目となる優秀卒業生賞「Distinguished Alumni Awards」の受賞者を発表しました。この賞は優れた実績を残している卒業生を表彰するもので、当日は50名以上のTUJの卒業生および教職員が集まり、受賞者の栄誉を称えました。受賞者はそれぞれTUJで過ごした日々の思い出と共に、自身の成功への軌跡について語りました。

TUJウィルソン学長は開会の挨拶で参加者を歓迎し、以下の内容について紹介しました。まず、近年の学生数の増加や新たな学科の設立、教員の増員など、TUJの目覚ましい発展について触れました。また様々な団体等との連携協力、京都への進出計画の発表も行われました。

優秀卒業生賞の表彰はディナーの後に行われ、ウィルソン学長から以下の6名にトロフィを贈呈しました。彼らは皆、優れた実績とそのリーダーシップ、そしてTUJの使命である国際教育の推進に対するコミットメントが評価され、今回の受賞となりました。なお、デビット・セマイヤ氏と竹林朋毅氏は2022年の第1回受賞者ですが、前回の授賞式に参加できなかったため、今回の受賞となりました。

  • 小林和歌子氏 (MEd and EdD in TESOL)
  • クリストファー・トーマス氏 (MBA)
  • 丹羽潤氏 (LLM)
  • 内山剛治氏(BA)
  • デビッド・セマイヤ氏 (MEd)
  • 竹林朋毅氏(BA)

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社の代表取締役会長を務めるセマイヤ氏は、TUJの大学院教育学研究科修士課程への入学を決めた理由について振り返りました。当時出会った一人の教授が入学の決め手となったと語りました。「TESOL修士プログラムとテンプル大学にとって、その教授はなんと素晴らしいパイプ役であり、顔役であり、代表者だったことか。人生で最も大切なのは誰と出会い、誰と交わるかだと言われるが、まさにその通りでした」と述べました。

また、セマイヤ氏は、TUJの大学院で学び始めた半年後に、あるアイビーリーグの大学が同様のプログラムを日本で開講したことに触れ、「しかし、私はテンプルに残ることを選んだし、それを後悔したことは一度もない。素晴らしいプログラムでした」と語り、会場から大きな拍手が送られました。

クリスチャン・ディオール株式会社代表取締役社長である竹林氏は、自身の類まれな経歴を紹介した後、TUJが自分のキャリアを形作る上でいかに重要な役割を果たし、またキャリアアップにどのように貢献したかを振り返って、「テンプル大学では、意志さえあれば何事も可能であり、運命もキャリアも自分でコントロールできると学びました。テンプル大学のシステムは非常に柔軟であり、学生は自分に合った学びの道を築き上げることができました」と述べました。

竹林氏は、学士号を3年足らず※で取得しました。(※米国の大学は必要単位が満たされれば卒業できるので4年かけずに卒業も可能)「この経験は人生やキャリアについて考える十分な時間を与えくれました。在学中、学生や教職員を含めて非常に多様な人々と関わることができたおかげで、私は現在の仕事上でどんな環境に遭遇しても適応できるようになりました。感謝の気持ちでいっぱいです」と語りました。

■TUJ優秀卒業生賞「Distinguished Alumni Award」受賞者プロフィール

デビッド・セマイヤ氏
TUJ大学院教育学研究科 修士課程、博士課程の卒業生でありTUJのBoard of Overseers(理事会)のメンバーでもあるセマイヤ氏は、グローバルな金融業界で数多くの要職を務めてきました。現在は三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社の代表取締役会長として、銀行・資産運用・不動産業界で培った豊かな知見により複雑な規制環境の中で経営手腕を発揮しています。フィランソロピー活動にも熱心に取り組み、フルブライトジャパンの財務委員長、日本国際教育センター(JCIE)の評議員も務めています。米国・英国の二重国籍を持ち、日本語も堪能なセマイヤ氏は、様々な職務に価値あるグローバルな視点をもたらし、多くの組織や活動に貢献しています。

竹林 朋毅(たけばやし ともき)氏
竹林氏はTUJで学士号を取得した後、株式会社QUICKでキャリアをスタートしました。2000年にプライスウォーターハウスクーパース(PwC)に入社してM&Aデューデリジェンスおよびアドバイザリー業務に従事し、2002年には米国公認会計士試験に合格。2003年にゼネラル・エレクトリック社に移り、世界における様々な金融関連の業務に携わりました。2007年にフランスのINSEADでMBAを取得した後は、マッキンゼー・アンド・カンパニーのニューヨーク本社で金融業界のコンサルタントとして2012年まで活躍。同年、日本に帰国してファッション業界のケイト・スペード ジャパンへ。2015年にはボッテガ・ヴェネタのCEOに就任しました。2021年からはLVMHグループのクリスチャン・ディオール日本法人の代表取締社長を務めています。

小林 和歌子(こばやし わかこ)氏
TUJにてTESOL教育学修士号および博士号を取得した小林氏は、日本大学文理学部の教授であり、グローバル教育研究センター副センター長および外国語教育部門長を務めています。また、文理学部総合文化研究室主任でもあります。ハワイ大学マノア校第二言語教育学科客員研究員、早稲田大学政治経済学術院非常勤講師を歴任。主な研究テーマはVRを使用した外国語学習やSociocultural Theory、COIL(オンライン国際協働学習)などです。また京都・冷泉家の冷泉貴実子選で産経新聞社賞等受賞を果たした歌人としても知られています。

内山 剛治(うちやま たかはる)氏
1996年、テンプル大学より学士号(経済学科)を取得した内山氏は、株式会社丸山製作所に入社。2006年2月に同社の米国法人の取締役副社長に、同年10月には取締役社長に就任しました。2011年に日本に帰国して丸山製作所の取締役となり、2018年に常務取締役、2020年10月より代表取締役の任に就いています。東京証券取引所一部に上場する丸山製作所は、1895年の創業。消火器の製造・販売からスタートし、現在では農業用機械の製造が主要事業となっています。

クリストファー・トーマス氏
トーマス氏は、カリフォルニア州立大学イーストベイ校在学中にリテールバンカーとしてキャリアをスタートしました。後にバンク・オブ・アメリカにて営業部門などを担当。MBA取得に向けてTUJに在学中、ドイツのメルク・グループでのインターンシップの機会を得たことが、その後11年以上におよぶ同社での活躍につながりました。インターンから始まって2022年に日本法人メルク株式会社代表取締役社長およびシグマアルドリッチ合同会社の代表に就任。同時に、EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)のチーフ・シェルパも務め、日本とEUの協力を促進しています。その経歴を振り返ってトーマス氏は、TUJで学んだ経験がなければこのようなキャリアは達成不可能だったと語ります。

丹羽 潤(にわ じゅん)氏
1985年に慶應義塾大学より法学士(会社法)を、2003年にテンプル大学のロースクールより法学修士(LLM)を取得。株式会社トーメン(現 豊田通商株式会社)、アイエヌジー生命保険株式会社(現 エヌエヌ生命保険株式会社)、米プルデンシャル・フィナンシャルの資産運用部門PGIM リアルエステートを経て、現在はデル・テクノロジーズ株式会社の法務本部長を務めています。丹羽氏は紛争処理、会社法、M&A、法律相談、商事訴訟に関する幅広い知見を持ち、米国ニューヨーク州の弁護士資格を有しています。


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