座談会終了後、TUJのフロントロビーで学生たちと懇談するヴィベック・マーシー米国医務総監(左)

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長 マシュー・ウィルソン、以下TUJ)の学生は、2024年8月9日にヴィベック・マーシー米国医務総監と意見交換をする貴重な機会を得ました。この座談会では、人間関係を育み、社会とのつながりを保つことが心身の健康にとってどれほど重要であるかを探求しました。米国医務総監は、アメリカ合衆国の公衆衛生政策を指揮し、公衆衛生に関する政策提言を行い、米国医務総監6000人以上の医療専門家からなる公衆衛衛生士官部隊を率いて国民の健康を守るために重要な役割を果たします。マーシー氏は、第19代および第21代の医務総監として、バラク・オバマ氏、ドナルド・トランプ氏、ジョー・バイデン氏の3大統領に仕えています。

TUJ学生8名が参加し、マーシー氏と共に1時間にわたり、孤独感を克服するための手法など、健康に関する様々なテーマについて議論しました。参加した学生たちは、この機会を振り返り、今回の体験が彼らに与えた影響について語ってくれました。政治学を専攻する2年生のアルチュール・ペルティエさんは、「特に、アメリカで実践されている健康に関する考え方を理解できたことが、とても貴重な学びとなりました。マーシー氏のような高官と直接お会いできたことも、大変光栄でした」と語り、「私はフランス出身ですが、今日は様々な新しい考え方に触れることができました。この機会を通じて、健康を維持することの大切さを改めて実感しました」と述べました。

また、国際関係学を専攻する3年生のソレン・ディクソンさんは、当初はマーシー氏の訪問期間中に海外旅行を計画していましたが、この座談会に参加するために旅行をキャンセルする決断をしました。ディクソンさんは「価値のある決断でした」と振り返り、マーシー氏を「非常に温かく、とても親しみやすい方」と語りました。特に、人々をすぐにリラックスさせ、個人的なレベルでのつながりを築く能力に感銘を受けたと述べています。「トップレベルの米国政府高官というより、友人や教師のように感じました」と語り、この経験が深い印象を残したと話しました。

学生たちからの好意的なコメントを受け、マーシー氏は座談会を振り返っての感想を述べました。「文化は異なりますが、テンプル大学の学生たちは、私が全米の学生から聞いてきたのと同じ思いを語ってくれました。メンタルヘルスの健全さは、私たちの健康にとって重要なことです。彼ら一人ひとりが率直であり、また心を開いて話をしてくれたことに感謝しています。苦悩を分かち合うことは、私たち一人ひとりの健康を守るために大切なことです。彼らは、助けを求めることは決して自分勝手なことではないと、仲間に伝えたいと願っています。私もその思いに全く同感です」

TUJでは、定期的に日本政府をはじめ、外国の大使館や政府高官をゲストスピーカーとして招き、学生たちが直接話を聞ける貴重な機会を設けています。今年4月には、ジャン・アントワーヌ・デュフ駐日セネガル大使を招いて講演を行いました。その他の最近のゲストには、四方敬之(しかた・のりゆき)内閣広報官(2023年9月)、ドン・グレイブス米国商務省副長官(2023年9月)、ラーム・エマニュエル駐日米国大使(2023年2月)、サンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使 (2022年10月)、在日リトアニア大使館のアルギマンタス・ミセヴィシウス公使参事官(2022年3月)、在日ウクライナ大使館セルギー・コルスンスキー特命全権大使(2022年2月)などが含まれます。

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