学生や教職員と集合写真を撮るエマニュエル米国大使

満員の学生ラウンジでのイベント終了後、学生や教職員と集合写真を撮るエマニュエル米国大使(中央左)

U.S. Ambassador to Japan – 40th Anniversary Speech at TUJ

更新:2023年 3月8日にビデオを挿入


テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は2023年2月2日、ラーム・エマニュエル第31代駐日米国大使をキャンパスに迎えました。当日は、マシュー・ウィルソン学長および加藤智恵上級副学長より本学の特色ある国際教育プログラムについて説明し、キャンパスを見学しました。授業を参観し、学生と交流した後、キャンパス内の学生ラウンジ「The Parliament」にて、TUJ開校40周年を記念した学生・教職員向けの講演を行い、学生からの質問に答えました。

エマニュエル大使は、経済発展、テクノロジー、安全保障、異文化交流等の分野で日米間の絆の深化および戦略的協力の強化に尽力しています。昨年着任するまで、バラク・オバマ大統領の首席補佐官、第55代シカゴ市長、米国下院議員、ビル・クリントン大統領の顧問など、重要な公職を歴任してきました。

満員の会場で行われた大使の講演は、教育、リーダーシップ、文化、外交、国際政治、世界秩序、日米関係など、さまざまなテーマに触れ、参加者の大きな関心を集めました。また講演の様子は、卒業生を含む希望者にライブ配信されました。

以下は、当日の内容の抜粋です。

エマニュエル大使とウィルソンTUJ学長
TUJ 学生からの質問に答えるエマニュエル大使

――もし21歳に戻れたら、自分にどんなアドバイスをしますか?

「人生を振り返って、ああすればよかった、こうするべきだった、などと言ってはいけません。最悪でも、失敗するだけですから。」 命にかかわる怪我や失業など、自身の若いころの経験を踏まえ、こうアドバイスしました。また歴史上の失敗から学ぶことの大切さについても触れ、「私はエイブラハム・リンカーンを米国史上最も偉大な大統領だと思っていますが、彼は失敗ばかりでした」 と続けました。「彼はすべての失敗から教訓を得たのです。あなたも失敗するでしょう。それを学びとしてください。それができれば成功への道が開けると思います。」

カフェテリアで学生たちと交流するエマニュエル大使
イベント前にカフェテリアで学生たちと交流するエマニュエル大使

――高等教育の重要性はどのように考えますか?

「私はリベラルアーツ教育の信奉者です。(人を採用するときは)勉強する人、分析的思考力を持つ人、‘居心地のいい’自分の殻を自分で破れる人、また教養がある人、さまざまな分野の知識を幅広く身に着けた人、そして常に持てる能力以上のものを求められ、それに応える努力をしてきた人が欲しいと考えます。アメリカの大学が提供するリベラルアーツ教育は、このような特性を身につけるのに役立つものです。」

――学生に対するアドバイス

「まず広く学び、後から専門性を高めることが大切。あちこち飛び回ってみてください。外に出てなんでも学んでください。最終的には何であれ、自分の心が赴く場所に落ち着くものです。必ずそうなります。ひとつに絞り込む前に、時間はたくさんあります。この4年間をそうした勉学に費やしてみてください。」

今回のエマニュエル米国大使のTUJ訪問は、テンプル大学と米国政府との長く深い絆、そして優れた国際教育に対するTUJのコミットメントを象徴するものであり、またTUJがアジア最大の外国大学分校として過去40年にわたり日本で築き上げてきた存在の大きさが高く評価された結果であると言えます。これまでエマニュエル大使が学生との交流イベントを行ったのは、東京大学、一橋大学に続き、TUJが3大学目です。

■テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)について

1982年に開校したTUJは、日本における国際教育のリーダーであり、そのユニークで充実した米国式高等教育を国際色豊かな学生に提供しています。TUJの学生は、ペンシルベニア州フィラデルフィアに本校を構える世界大学ランキングトップ350の大学で学びながら、視野を広げることができます。

TUJは40年にわたり、異文化間の架け橋として日本における高等教育のグローバル化を推進してきました。近年、TUJの学部課程の学生数は急速に増加しており、今春学期は1,840名を超えました。さらに、教育学・経営学・法学の大学院課程にも合計250名以上の学生が在籍しているほか、学位取得を目的としない生涯教育プログラムおよび児童生徒・成人を対象としたアカデミック・イングリッシュ・プログラムの受講者数も2,000名以上にのぼっています。


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