TUJのマシュー・ウィルソン学長(左)と龍谷大学の入澤崇学長(右)、覚書署名後に撮影された写真。写真提供:龍谷大学。

2025年1月に京都市に新拠点「TUJ京都」を開設するテンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、2024年11月25日、TUJ京都の近隣に位置する龍谷大学(京都市伏見区/学長:入澤崇)と、学生交流、施設の共同利用、文化活動、その他の教育イニシアチブを促進するための覚書を締結しました。

この400年近い歴史を持つ龍谷大学との締結は、関西地域における連携の第一歩として、高等教育の国際化や多様な教育環境の拡充に対するTUJのコミットメントを示しています。TUJは、外国大学の日本校として最も長い歴史を持ち、現在日本で最大規模の学生数を誇る高等教育機関として、急成長を遂げています。現在約80の国や地域から学生が集まり、学部課程の学生数は過去10年間で3倍以上に増加し、2024年秋学期には初めて2,500名を超えました。大学院を含む学位取得を目的とする課程における学生数が2,700名を上回るなど、重要な節目を迎えています。

今回の覚書に基づき、TUJと龍谷大学は、学生交流、クラブ活動、共同教育プログラム、文化交流、共同講座、共同学術研究、学会の共同開催など、さまざまな協力の可能性を模索していく予定です。龍谷大学との協定は、TUJが日本の大学および増え続けている海外の大学との約20件に及ぶ協定に加わるものです。TUJは今夏に、インドのO.P.ジンダル・グローバル大学、メキシコのアナワック・マヤブ大学と、また昨年にはインドのタパール工科大学とも協定を結びました。日本国内では、愛媛県長崎県山梨県世田谷区港区と包括協力協定を締結しています。

■両大学学長コメント

入澤 崇 龍谷大学学長

「龍谷大学は創立400周年を迎える2039年を見据えた長期計画(基本構想400)において仏教SDGsを掲げ、誰一人取り残さない取り組みを推進し、その一環として、これまでウクライナやシリアから多くの留学生を受け入れております。受入れ留学生数が増えてきたことから、最近では様々な国際交流イベントがキャンパスにて行われており、海外からの留学生の受入れは本学学生にとって教育的な刺激を与える、またとない機会となっております。

TUJ京都は本学深草キャンパスとは歩いて行けるほど近くにあります。今後は国際色豊かなテンプル大学から多くの留学生を本学キャンパスに招くことで、私たちは更なる多文化共生キャンパスを実現できることとなり、正課内外を問わず多くの交流が期待できます。もちろん対象は学生のみならず、共同研究としての教員交流や、グローバル人材育成のための職員交流も積極的に推進してきたいと思います」

マシュー・ウィルソン テンプル大学ジャパンキャンパス学長

「龍谷大学との覚書締結は、京都での学術・文化的な環境におけるTUJの基盤をさらに強固にする一歩として歓迎されるものです。約400年の伝統を誇る近隣の龍谷大学と協力することで、学生や教職員が時には龍谷大学のキャンパスで時間を過ごしながら、有意義な異文化交流、革新的な教育プログラム、そして学術的な共同研究に参加できる新しい機会を創出できることを大変楽しみにしています。この新しい関係は、世界中から集まるテンプル大学の学生の教育体験を豊かにし、国際的なつながりを育むという私たちの揺るぎないコミットメントを反映しています」

■龍谷大学について

1639年に浄土真宗本願寺派の教育機関「学寮」として創立して以来、浄土真宗の精神を建学の精神とし、人間性豊かで深い学識と教養を備え、社会の発展向上に貢献する人材を養成することを目的に諸活動を積み重ね、現在では、10学部1短期大学部10研究科、学生数約2万人を擁する総合大学です。行動哲学に「自省利他」を掲げ、社会に貢献できる人や活動を生み出し、SDGsや社会変革に向けた取組みや地域社会との連携などを、他大学に先駆け取組んでいます。

■TUJについて

1982年の設立以来、TUJは異文化交流の架け橋となり、日本における高等教育の国際化を推進してきました。国内で最大規模かつ最も長い歴史を誇る外国大学の日本校であり、現在約80カ国・地域から学生が集まっています。また、TUJは、学生約30,000名を擁するペンシルベニア州立の総合大学である米国本校のアジアにおける旗艦キャンパスとして位置付けられ、2005年に文部科学省から初めて「外国大学の日本校」として指定されています。

TUJでは、幅広い学部課程に加え、生涯教育プログラムやアカデミック・イングリッシュ・プログラムなど、地域社会のさまざまなニーズに応える、学位取得を目的としないプログラムも提供しています。さらに、教育学研究科、マネジメント修士、ロースクールなどの大学院の課程も設置しており、専門性の高い教育を行っています。2025年秋学期には、京都で新たにコミュニケーションマネジメント修士を開設する予定です。


関連ニュース