5月9日、TUJで開催されたワークショップ後の集合写真。前列左から3人目がCATのハスヌマ、4人目がドーソン。TUJ教員とともに。
テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)では、2025年5月7日から13日にかけて、米国フィラデルフィアにあるテンプル大学本校の教育振興センター(Center for the Advancement of Teaching:CAT)による教員研修(Faculty Development:FD)を行いました。
CATは、テンプル大学のすべてのキャンパスにおける教職員支援の中核を担う組織であり、今回の訪問は、革新的かつ多様性を尊重する教育実践をグローバルに推進するというテンプル大学全体の使命を体現するものとなりました。
CATのデイナ・ドーソン(教育・学習担当アソシエイト・ディレクター/Associate Director of Teaching and Learning)とリンダ・ハスヌマ(インクルージョン推進担当アソシエイト・ディレクター/Associate Director of Inclusion Initiatives)が来日し、実践に基づいた手法による、インクルーシブかつ学生中心の教育について、TUJの教職員と実践的な視点を共有し、ワークショップと個別コンサルテーションが行われました。合計約60名のTUJ教職員が参加し、優れた教育を追求する姿勢をあらためて確認する機会となりました。
対面形式のワークショップは計7回開催され、教育現場で関心の高い幅広いテーマが取り上げられました。「Designing for Success: Foundational Strategies for Student-Centered Learning(成功のための設計:学生中心の学びに向けた基礎戦略)」では、フィンクの分類法を用いたインクルーシブな授業設計や、アクティブ・ラーニングの基本原則について学びました。一方、「Intercultural Awareness for Meaningful Engagement(異文化の理解と意味のあるエンゲージメント)」では、多様な文化的背景を持つ学生が集う教室において、より深いつながりと学びを促進するための視点が共有されました。
そのほかにも、「Supporting Student Mental Health(学生の心の健康を支援)」では、学生が必要なウェルネスリソースにアクセスできるよう支援するための具体的な方法が紹介されました。「Practical Strategies for Teaching in the Age of AI(AI時代の授業における実践的戦略)」では、生成AIの急速な普及を受けて、課題設計をどのように工夫していくかについて議論が行われました。
ワークショップに加えて、ドーソンとハスヌマは、教職員との個別コンサルテーションも実施。授業設計や評価方法、教室での関係性づくり、そしてインクルーシブな教育実践に関する具体的なアドバイスを提供しました。
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