京都での文化体験の一環として、伝統的な和菓子づくりを楽しむ参加者
テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、京都で初めて実施した4週間の「大人の留学プログラム(Adult Study Abroad Program)」を無事終了しました。2026年5月11日から6月4日まで、京都の新拠点TUJ京都で開催された今回のプログラムには、米国を中心とした各地から30人が参加しました。

プログラムは開始前から大きな反響を呼びました。2025年11月の募集開始後、世界各地から申し込みが相次ぎ、早々に定員に達したほか、多くの人がキャンセル待ちリストに登録しました。
参加者の年齢層は20代から70代までと幅広く、多くは退職後に時間的な余裕が確保できた60代。職業も弁護士、薬剤師、元大学教員、介護士、金融業界経験者などさまざま。夫婦で参加した人もいれば、米国との時差を活用しリモートワークを続けながら受講した参加者もいました。
参加者に共通していたのは、日本への深い関心です。ある参加者は、10代の頃に禅に関する書籍を読み、大学生となった20代の頃には『源氏物語』を読破したといいます。
「いつか日本に行きたいとずっと思っていました。でも、仕事や日々の生活に追われ、その機会がありませんでした。60代になった今、ようやくその夢が叶いました」
そう語る参加者の表情は、長年抱き続けてきた夢の実現の場を得て輝いていました。
プログラムでは4週間にわたり、文学、アート、禅、そして侍映画をテーマに、日本文化を多角的に学びます。第一週目の文学の授業では、芥川龍之介の『羅生門』を題材に活発な議論が展開されました。授業を取材に訪れた新聞記者に対し、自ら学んできた日本語で積極的に話しかける参加者の姿も見られ、その学びへの意欲の高さが印象的でした。

また、二週目のアートの授業で行ったのは「もののあはれ」をテーマにした創作活動。写真や映像、立体作品の制作にも挑戦。芸術経験の豊富な参加者もいれば、創作活動が初めてという参加者もいましたが、それぞれが自分なりの表現を模索し、日本独自の美意識への理解を深めました。
さらに京都市内や近郊の禅寺を訪れ、僧侶から直接話を聞く機会も設けられました。最終週には、歌舞伎の歴史を戦国時代から振り返り、侍映画へのつながりを学びました。その中で黒澤明作品、さらには米国映画『スター・ウォーズ』との関連を学び、日本の物語文化が世界へ与えた影響を探りました。
プログラム終盤には、読売新聞「わいず倶楽部」の32名を迎えた文化交流イベントを実施しました。参加者たちは昼食を囲みながら、日本での生活や京都の魅力、文化の違いなどについて英語で語り合い、言語や国籍を超えた交流を楽しみました。
参加者の多くは、「4週間はあっという間にすぎた」と振り返ります。「以前よりもさらに日本が好きになった」「また参加したい」「次は東京のプログラムにも参加したい」といった声も多く聞かれました。プログラム終了後もすぐに帰国するのではなく、東京を訪れたり、日本各地を巡るクルーズ旅行に出かけたり、米国から家族を呼び寄せて京都で過ごしたりと、それぞれが日本での時間をさらに楽しむ様子がみられました。
京都でのプログラムが大きな反響を呼んだことを受け、TUJは6月15日から東京でも同様のプログラムを開始しました。生涯学習への関心が高まるなか、大人の留学プログラムは、日本の文化や歴史、社会をより深く学びたいと願う世界中の人々に、新たな学びの機会を提供していきます。


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