ムリク・アブドゥス・サバルが2026年2月6日、初めてのDean's De-Stress Dayを楽しんでいる。

ムリク・アブドゥス・サバルが2026年2月6日、初めてのDean’s De-Stress Dayを楽しんでいる。

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2021年2月、パンデミックのさなかにシュークリーム300個から始まったこの取り組みは、いまやテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)で学生が最も楽しみにしているイベントのひとつとなりました。2026年3月5日、東京都世田谷区のキャンパスではサンドイッチ1,650食が配布され、エントランスロビーから学生たちは長い列を作りました。

Dean’s De-Stress Day(ディーンズ・ディストレス・デー)へようこそ。

TUJのマシュー・ウィルソン学長が始めたこのイベントは、学生、教職員スタッフが一同に集まる素晴らしい機会となっています。サンドイッチやピザ、タコス、デザート、飲み物などを一緒に食べながら、TUJコミュニティのメンバーはひとときの休息を楽しみ、交流を深め、キャンパス全体の結束を強めています。

「私は常に学生を第一に考え、学生たちとつながる方法を見つけようとしています」とウィルソン学長は、Dean’s De-Stress Dayを始めた理由について語ります。「食べ物が関わるイベントは心を開き、会話を生み、人と人を結びつけてくれるのです」

振り返ってみると、Dean’s De-Stress Dayの影響は期待を上回るものだったと言います。「学生たちの胃袋だけでなく、心への扉も開かれました」とウィルソン学長。「学生たちの反応や笑顔を見れば、分かります」

学生数の増加とともにイベントも発展し、その存在はキャンパスにとってより大きな意味を持つものとなりました。「過去5年間の数字は本当に驚くべきものです」と学長は続けます。「Dean’s De-Stress DayはTUJの一部となり、スタッフや教職員の士気も高めています」

300の笑顔から3,500を超える笑顔へ

クリスティーナ・カルカラさん(中央手前)が、友人たちとテンプル大学のマスコット「フーター」と一緒にカフェテリアでポーズを取っている。

TUJの学生数増加に合わせて、Dean’s De-Stress Dayの規模も大きく広がっています。提供される食べ物の量とともに、より多くの学生の笑顔がキャンパスにあふれるようになりました。

このイベントは毎学期2~3回開催され、東京ではこれまで46回行われています。過去5年間で提供された食べ物は、サンドイッチ12,456個、ブリトー5,700個、アイスクリーム6,887カップ、クリスマスパイ5,908切れにのぼり、その数は象徴的です。シュークリームも何度か登場しており、その他にもピザ、ドーナツ、サラダ、スムージーなど学生に人気の食べ物が提供されてきました。

今回のサンドイッチの提供により、食べ物と飲み物の総提供数は42,000品以上に達しました。

イベントの企画・準備は学長室のメンバーが中心となって進めており、入念な計画と細やかな調整が求められることも少なくありません。ほとんどの場合、地元の店舗がキャンパスまで直接配達してくれますが、時にはスタッフが朝早くから自分たちで食べ物を受け取りに行くこともあります。配布は通常午前11時30分頃から約2時間続き、ウィルソン学長、上級管理職チーム、学長室のメンバーが協力しながら、学生たち一人ひとりに食べ物を手渡しています。

開催にあたっては、学長は教職員に事前に案内を出し、ソーシャルメディアチームがオンラインを通じて学生たちに情報を発信します。毎回多くの学生が楽しみにしており、開始と同時に長い列ができるのが恒例の光景です。その列は、エントランスロビーの配布デスクからカフェテリアまで続きます。また、イベント当日には、友人と一緒にその日の食べ物を楽しむ様子を撮影し、笑顔の写真をソーシャルメディアに投稿するのもすっかり恒例となっています。

メニュー選びと準備

メニュー選びは学長が中心となって行い、学生から直接意見を聞いたり、キャンパス全体からの提案も積極的に受け入れています。Baskin-Robbins、Subway、Taco Bell などのおなじみの人気店に加え、近隣の三軒茶屋エリアの地元飲食店からも定期的に注文しています。また、テンプル大学の卒業生や関係者が経営するレストランとも連携し、卒業生との関係を大切にしながら、在学生とより広いTUJネットワークとのつながりを深めています。

「学生たちは廊下で私を呼び止めて、次のDe-Stress Dayがいつなのかを聞いてきますし、メニューの提案もしてくれます」と学長は語ります。「普段なら廊下で軽く挨拶するだけなのが、こうして意味のある話し合いに発展します。学生たちが心から楽しみにしてくれていることが伝わってきます」

この人気の伝統は、2025年1月に正式開校したTUJ京都にも広がりました。ウィルソン学長は頻繁に京都を訪れ、スタッフとともに学生たちに食べ物や飲み物を提供し、東京でのイベントの特徴であるつながりとコミュニティ精神を育み、学生とスタッフの結束をさらに深めています。

近隣店舗とのつながり

Dean’s De-Stress Dayは文化交流やコミュニティづくりの場としても重要な役割を果たしています。このイベントは、異なる国や文化的背景を持つ学生たちがつながる機会を生み出し、ある学生には慣れ親しんだ体験を、また別の学生には新たな発見をもたらしています。留学生にとってはアメリカのキャンパス文化に触れる貴重な機会であり、アメリカからの学生にとっては異国の地で故郷を思い起こせるひとときとなっています。こうした共有体験を通じて、様々な背景を持つ学生たちが交流を深め、TUJの多様性と国際性はさらに豊かなものとなっています。

ウィルソン学長(中央)が学生とスタッフにピザを配っている。

「もうひとつ重要な側面は、地域との連携です」とウィルソン学長は述べます。「周辺地域の方々と連携することで、地元の店舗を支援することができます」

イベントの規模が拡大するにつれて、その協力体制にはより緊密な調整が求められるようになりました。「時には一つの店舗では量をさばききれないため、複数の店舗と連携しています。それでも、地域コミュニティとのつながりは、このイベントの重要な部分であり続けています」

前例のないピザ配達注文

2月に開催されたDean’s De-Stress Dayでは、これまでにない規模の配達が実現しましした。日本の大手ピザチェーン「ピザーラ」から、ピザとフライドポテト合わせて1,400食が届けられたのです。ピザーラの運営会社株式会社フォーシーズの佐藤将志専務執行役員によると、同社がこれまでに扱った中で最大の配達注文だったと言います。 「これまでに100枚や150枚程度の大口注文を受けたことがありますが、1,400食は前例にない数でした」

近隣の5店舗が製造を分担し、連携して調整を重ねることで、予定通りの配達を実現しました。「これほど多くの学生の皆さんが私たちのピザを食べ、楽しんでいるのを見て、とてもやりがいを感じました」と佐藤氏は語りました。

学生を最優先にする

「前の学校では学部長に会ったことがありませんでした」とハンター・スミスさんは語り、「ウィルソン学長はとても親しみやすく、話しやすい人です」と付け加えました。

当日も、何百人もの学生が笑顔で列を作りました。テストを終えたばかりの1年生で日本語学科のマリク・アブドゥシ・サバーさんは、学長が学生と直接交流する姿を見られたことがとても印象的だったと語ります。「学長が遠い存在ではなく、とても親しみやすい方だと感じました」

同じく1年生でコミュニケーション学科のクリスティーナ・カーカラさんは、このイベントがキャンパスに足を運ぶきっかけになると語りました。「学長と話すことができるし、無料の食べ物はいつでも嬉しいです」とし、その日は特別な気分になり、その日に授業がない友人も含めて仲間が集まると付け加えました。

カリフォルニア州からの編入生で、アジア研究学科4年のハンター・スミスさんにとって、ピザは故郷を思い出させてくれる味でもあります。「学長が私たちのことを気にかけてくれていることが分かります」と語り、「前の学校では学長に会ったことがありませんでした。ここでは、学長はとても親しみやすいです。本当にありがたいと思います」

このイベントがストレス解消に役立ったかと尋ねると、スミスさんは満面の笑みを浮かべて「そう思います」と答えました。


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