テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長 マシュー・ウィルソン、以下TUJ) は、グローバル・モッセ・レクチャー・シリーズ(Global Mosse Lecture Series)およびカウンシル・フォー・ヨーロピアン・スタディーズ(Council for European Studies)と覚書を締結し、講演および関連する運営支援のための助成金を受領することになりました。
この講演シリーズは、新鮮なアイデアの発展と自由な交流の機会を創出することで、現代の困難な社会経済的、地政学的、環境的課題に立ち向かうことを目指しています。国際的に評価の高い公開講演シリーズとして、1997年のフンボルト大学における記念すべき第1回開催以来、米国のカリフォルニア大学バークレー校やコロンビア大学、オランダのアムステルダム大学など、数多くの大学で開催されてきました。TUJは日本で初めてこのシリーズを主催する大学となります。
TUJでの記念すべき第1回モッセ・レクチャーは2026年2月25日に開催され、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの政治社会学准教授であるクリスティン・スラク氏が講演します。「21世紀の移住:エリート層の移動が示す国際移住の現在と未来(Migration in the 21st Century: What Elite Mobility Reveals About the Present and Future of International Migration)」と題された彼女の講演では、エリート層の移動とそれがグローバルな移民の現状を理解する上で何を示唆するのかについて検討します。
スラク氏は、20カ国以上での10年以上にわたるフィールドワークと著書『The Golden Passport』 をもとに、富裕層が投資プログラムを通じて市民権を得る手法と、それが権利、アイデンティティ、不平等、さらにはグローバル化にかかわる概念をどのように変容させているのかについて考察します。
スラク氏は移民、ナショナリズム、日本政治などに関する幅広い研究で国際的に評価されてきた研究者であり、プリンストン大学、ケンブリッジ大学、欧州大学院といった高等教育・研究機関で権威あるフェローシップを歴任してきました。
このイベントは、TUJの学生ラウンジ「パーラメント(The Parliament)」 にて、午後6時から7時30分まで開催されます。司会はTUJ人類学教授・堀口佐知子が務め、コメンテーターとして早稲田大学のファーラー・グラシア氏を迎えます。参加費は無料で、事前登録は不要です。
モッセ・レクチャーの概要
モッセ・レクチャーは歴史学者のジョージ・L・モッセ氏とクラウス・R・シェルペ氏によって設立されました。著名な出版者、慈善事業家であり、民主主義の擁護者であったドイツ系ユダヤ人のモッセ家の遺産に根ざし、「文化と科学を公共の使命として捉える」というモットーを体現しています。自由主義と国家社会主義に関するモッセ氏の記念講演で始まって以来、250回以上のイベントが開催されています。毎年、グローバル・モッセ・レクチャー・シリーズでは、第一線の研究者、作家、アーティスト、著名人などが学問横断的で多様なテーマについて議論しています。
グローバル・モッセ・レクチャーおよびカウンシル・フォー・ヨーロピアン・スタディーズからのコメント
ウィスコンシン大学マディソン校のジョージ・L・モッセ歴史学プログラムのディレクター、スカイ・ドーニー博士は「グローバル・モッセ・レクチャー・シリーズは、TUJと提携してスラク教授をお迎えできることを光栄に思います。現在、世界人口の約4%が移民となっています。この現象をよりよく理解することが非常に重要です」と語ります。
カウンシル・フォー・ヨーロピアン・スタディーズ(CES) のエグゼクティブ・ディレクター、アビゲイル・ルイス博士は「CESは、TUJおよびグローバル・モッセ・レクチャー・シリーズとの提携を大変嬉しく思います。CESは移住と移民に焦点を当てた研究ネットワークを主催しており、私たちのネットワークの研究者が移民に関して行っている研究を紹介できることを楽しみにしています」と述べています。
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